注文住宅の後悔例10選|住み始めてからでは遅い!失敗を減らすための対策

注文住宅の後悔例10選|住み始めてからでは遅い!失敗を減らすための対策

たくさんの注文住宅の事例を見て、何度もメーカーと打ち合わせをしたのに、住んでみると「もっとこうすれば良かった」と後悔する人が多いのはなぜでしょう?

「家は3回建てろ」と言われるように、なかなか一度で全て満足のいく家は建てられないのが現実です。

今までに家を建てた先輩方はどんな点を後悔したのか、後悔を減らすためにどんな対策があるかをご紹介します。

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注文住宅を建てて後悔する理由とは

注文住宅を建てて、その後、後悔してしまう理由は大きく分けて3つ挙げられます。

1つ目は、住宅メーカーや工務店、設備や間取りには無数の選択肢があり、正解がないということです。

他のメーカーの家を見れば「あれも良かった、これも良かった」と目移りしてしまいます。

2つ目は、長い年月の間に家族形態が変化することです。

子どもが小さい頃に建てた家は大きくなると間取りが合わなくなり、後悔することが出てくるのです。

3つ目は、住宅にも流行があるということです。

建ててから数年経つとおしゃれで斬新なデザインの間取りや外観を目にするようになり、それが後悔につながります。

(1)注文住宅の後悔例【間取り編】

後悔例で一番多いのは、間取りに関するものです。

間取りの後悔には以下のようなものがあります。

家を建てた後に間取りを変更するのは大がかりなリフォームを行わない限り無理なので、間取りづくりは慎重に進めることが大切です。

後悔例 問題点と対策法
玄関が狭い 4~5人家族なら3畳程の広さの玄関が目安です。ベビーカーや子どもの遊び道具などを片付けたいなら半畳でもシューズクロークがあると玄関がスッキリします。
子ども部屋が足りなくなった 新婚時に家を建てるとありがちな後悔例。来客用として余分に部屋を設けておくと良いでしょう。間取りに余裕がない場合は、2階は大きな一部屋にしておいて、子どもが思春期になった時に壁を設けて仕切る、書斎や収納を子ども部屋にするという方法もあります。
大きな窓があって収納や家具を置くスペースがない 部屋を明るくするために壁一面を窓にしてしまうと、窓の前に家具を置けない、収納スペースにできないという問題が。採光のために窓を設けたい場合は、壁一面を窓にするのではなく、腰高や天井に近い位置に窓を設置することで家具の配置を妨げません。
ランドリールームがあるのでベランダは必要なかった 室内干ししかしない場合は、ベランダがなくても問題ありません。但し、布団やカーペットなど大きなものを干すスペースは確保しておきましょう。
家族が入浴中は洗面所が使えない 特に娘さんの入浴中は洗面所に入れないというお父さんが多いようです。浴室の外は脱衣場のみとし、洗面所は脱衣場の外に設けると家族の入浴中でも問題なく洗面所が使えます。

間取りづくりのポイントをまとめた記事はコチラ▼
注文住宅の間取りは何が正解?これだけは押さえておきたい成功のポイント!

(2)注文住宅の後悔例【動線編】

後悔例で間取りの次に多いのが動線に関するものです。

動線が悪いと同じ場所を何往復もしてしまい、家事に時間がかかったり、生活にストレスが溜まってしまいます。

動線の後悔

後悔例 問題点と対策法
玄関にトイレを設置したら、来客中に入れない リビングから離れているため音の心配がなく、玄関にトイレを設置する家は多いです。来客の対策としては、トイレの入り口前に目隠し用の壁を設けたり、玄関前を通らない動線を考えると良いでしょう。
洗濯機は1階、物干し場が2階で重い洗濯物を持って上がるのが大変 毎日の洗濯は少しでも楽にしたいもの。狭くても良いので、洗濯機と物干し場は同じフロアのなるべく近い位置に配置するようにしましょう。ランドリールームの設置も人気です。
テレビの位置が悪く、ソファで見ている目の前を家族が行き来する ソファとテレビの配置はリビングの行き止まりの位置に配置しましょう。また、ダイニングで食事をする際にテレビを見るのか、その場合、テレビの前を家族が通る動線になっていないかをチェックしましょう。
玄関からキッチンが遠く、まとめて買った荷物を運ぶため何往復もしなければならない 玄関とキッチンは近い位置に配置する方が便利です。玄関を入って、ストック品を片付けるパントリーを通って、キッチンに入る。または玄関→キッチン、玄関→リビングの2つの動線があると良いでしょう。

(3)注文住宅の後悔例【収納編】

「収納が足りない、不便」といった後悔例は注文住宅でも同じようにあります。

一戸建ての場合、総床面積を100%とすると収納スペースは10~15%必要と言われています。

収納が不便

後悔例 問題点と対策法
玄関収納が足りない 平均で男性は4~5足、女性は6~9足の靴を持っている人の割合が多いです。下駄箱やシューズクロークは多めに見て1人10足分の靴のスペースは確保すると良いでしょう。さらに、子どもの遊び道具やペット用品、アウトドア用品などを仕舞う場合はさらに余裕を持たせましょう。
ウォークインクローゼットに服が入りきらない まずは隙間を作らず整理整頓することがポイントです。けれど、そもそもの収納計画が失敗だった可能性があります。今ある服の量とこれから増える服のスペースを考えた上でクローゼットの広さを決めましょう。
屋根裏収納が不便 はしごで上り下りする屋根裏収納だと大きな荷物の上げ下げには不向き。しっかりとした階段を屋根裏収納にも設置すると良いでしょう。
パントリーを設けなかった 夫婦2人など家族の人数が少ない場合はパントリーがなくても対応できますが、基本的には食料品などがストックできるパントリーを設けておくと便利です。
寝室にウォークインクローゼットは必要なかった 寝室にクローゼットがあると、夜遅くや朝早く着替える時に夫や妻を起こす可能性があります。クローゼットは寝室にという思い込みは無くし、洗濯物干し場の近くにファミリークローゼットを設けるなど、動線を考えたクローゼットにしましょう。
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(4)注文住宅の後悔例【デザイン編】

デザイン性にこだわりすぎると住み始めて、使い勝手が悪かったという後悔例があります。

デザインを重視する場所、実用性を重視する場所に分けて考えると良いでしょう。

サンプルは大きいもので確認

後悔例 問題点と対策法
壁紙の色や柄がイメージと違った なるべく大きなサンプルで確認しましょう。広い面積で見ると明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えるので、一段階暗い色、明るい色を選ぶと良いでしょう。
スケルトン階段はおしゃれだけど、幼児には危ない 骨組みと踏み板のみで作られたスケルトン階段はデザイン的に取り入れる家も多いですが、特に小さな子どもがいる場合、ケガをする危険性があります。転落防止ネットを設置する、勾配を緩やかにし、一段ずつの踏板の奥行きを長くするなどの対策があります。
家具を作り付けにしたが模様替えできない 作り付け家具は地震時に倒壊の心配がなく、部屋をスッキリと見せるというメリットがありますが、一度取り付けると簡単には撤去できません。慎重に取り付け場所を考えましょう。
流行のアクセントクロスを取り入れたが、飽きてしまった 流行のクロスを取り入れる場合は、派手な色や柄ではなく落ち着いた色を選びましょう。また、派手な色柄は、トイレや収納の中など狭い範囲に使えば飽きる可能性は低いでしょう。
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(5)注文住宅の後悔例【環境編】

住み始めてから気づくことの多い「暑さ・寒さ、光、音、風、視線」問題。以下の例を参考に、間取りの段階で気づけることがあれば参考にしてください。

吹き抜けが寒い

後悔例 問題点と対策法
吹き抜けにしたら真冬のリビングが寒い 吹き抜けの寒さを防ぐには、屋根や壁にしっかりと断熱材を入れる。吹き抜け部分の窓は断熱窓にしたり、大きな窓の設置は避けましょう。シーリングファンも効果的です。
窓から入る夏の日差しが眩しく暑い 日差しが暑いのは夏の南側と西側の窓です。南側は明り取りのため、大きめの窓を設置することが多いので、日除けのため庇やシェードを設けると良いでしょう。西日は長く差し込むので、西側に大きな窓は避けた方が無難です。
隣家から室内が丸見えで常にレースのカーテンを閉めなくてはいけない 隣家に隣接する窓は、間取りの段階で窓の位置や高さに注意しましょう。フェンスや植栽を設けるのも1つの方法です。
風通しが悪い 部屋の開口部は対面する位置に窓を設け、風の入り口と出口を確保することで風が通ります。
トイレの音が気になる トイレなどの生活音は住み始めてから気になるもの。トイレはリビングから離れた位置で扉を隔てた場所に設けるのが理想です。また、静かな夜は特に音が響きます。寝室や各個室からも離れた場所にトイレを設置するのが良いでしょう。

(6)注文住宅の後悔例【費用編】

数千万の注文住宅を考えていると、お金の感覚が麻痺してしまい、数万〜数十万の金額を小さく感じてしまいます。

家は建てて終わりではなく、30年前後の住宅ローンやメンテナンス費用がかかるということをしっかりと頭に入れておきましょう。

予算オーバーした

後悔例 問題点と対策法
予算をオーバーした 床面積が広すぎたり設備のオプションをつけすぎると予算をオーバーしがち。貯蓄額と借入限度額を確認し、打ち合わせ時にメーカーにしっかりと予算を伝えておくことで予算オーバーを防ぐことができます。
メンテナンス費用が予想以上にかかってしまった 屋根と外壁は10~12年で塗り替えが必要です。トイレやお風呂など水回りは20年を経過すると交換が必要になります。最初にこだわった素材や設備を採用すると、交換時に予想以上に費用がかかってしまうことに。予めメンテナンス費用のことまで考えておくと良いでしょう。

(7)注文住宅の後悔例【設備編】

住宅設備は日進月歩。

機能の優れた新しい設備が次々に出ています。

設備機器メーカーに足を運び、納得のいく設備を選びましょう。

アイランドキッチン

後悔例 問題点と対策法
アイランドキッチンにしたら手元が丸見えでキッチンを常にきれいにしておかないといけない おしゃれで人気のアイランドキッチンですが、手元を隠すことができません。片付けが苦手な人は手元を隠す腰壁やカウンターを設置しましょう。
キッチンの高さが身長と合っていない 使いやすいキッチンの高さは「身長÷2+5㎝」です。
オール電化なので仕方ないが、IHの火力が足りない 今まで火を使って料理をしていたらIHでは物足りないかもしれません。IHは火を使わない、掃除がしやすい等のメリットが多くあります。火と電気のそれぞれのメリットデメリットを知った上で決めましょう。
床暖房を付けたが、電気代が高く、使わなくなった 床暖房の要不要は人によって分かれます。床暖房は素早く部屋を暖めることはできず、使えば当然光熱費がかかります。ですが、足元が寒く、床暖房を取り入れれば良かったという声もあるので必要かどうかをしっかり検討しましょう。
浴室乾燥機を付けておけばよかった 室内干しをする場所がない場合、浴室乾燥機は大変重宝します。ただ、光熱費もかかり、ほとんど使わないという声も。こちらも要不要をしっかりと検討しましょう。
お風呂場のテレビは不要だった お風呂でリラックスしたくてテレビを設置したいという方は多いでしょう。家族が多い場合は、子どもが喜んでお風呂に入る一方、お風呂が長くなるというデメリットも。防水タブレットで代用可能です。
節水トイレは流れが悪い 水道代の節約になり、エコで人気の節水トイレですが、流れが悪く、最悪の場合、排水管が詰まるということがあります。対策として、ペーパーを流す時は常に水量の多い「大」で流すと良いでしょう。
コンセントの位置が悪い、数も足りない 考えて設置したコンセントも家具を置くと塞がることがあります。コンセントの数は多くて困ることはありません。スマホの充電、ホットプレート、パソコンなどどこで何を使うかを想像し、位置と高さを検討しましょう。
玄関を人感センサーライトにすればよかった 夜暗い時間は、玄関電気のスイッチがどこにあるかなかなか見つかりません。人感センサーライトがおすすめです。

(8)注文住宅の後悔例【建材編】

建材は画像などの見た目だけで決めると、実際に使用すると汚れやすい、傷つきやすいということが多々あります。

失敗例を参考にその建材の特徴を知った上で採用しましょう。

無垢の床材

後悔例 問題点と対策法
無垢の床材にしたらキズが付いてしまった 温かみのある無垢の床材に憧れる人は多いですが、無垢材は樹種によって柔らかく傷がつきやすいです。無垢材の中でも硬めの樹種を選んだり、表面を凹凸のある浮造り仕上げにすることでキズが付きにくくなります。
壁を珪藻土にしたら、汚れを拭き取れなかった 珪藻土は、汚れた場合に水拭きができません。予めお手入れ法を知っておくと良いでしょう。
白い床に黒い髪の毛が、濃い床には埃が目立つ 白い床は髪の毛、黒い床は埃が目立ちます。小まめな掃除が必要です。汚れが目立ちにくい淡い床色を選べば、髪の毛や埃は目立ちません。
鏡面仕上げのキッチンにしたら手垢が目立つ 鏡面仕上げは汚れが落ちやすい一方、キズや指紋が付きやすいのが難点。メリットデメリットを知った上で選ぶようにしましょう。
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(9)注文住宅の後悔例【外回り編】

家の中に時間とお金をかけすぎてしまうと、外回りを考える余裕がなくなります。

外構にかける費用をあらかじめ考えておきましょう。

外構の後悔例

後悔例 問題点と対策法
駐車場が狭くて車の出し入れが不便 持っている車の車種や台数によって駐車場に必要な広さは異なります。普通乗用車のサイズは長さ約4.7m、幅約1.7mです。荷物の出し入れに必要なスペースを車のサイズ+1m程度確保して駐車場を設けましょう。
駐輪場が狭い 住居と駐車場を確保すると駐輪場のスペースを確保するのは難しいかもしれません。スペースに限りがある場合は、軒下を伸ばす、玄関ポーチに置く、カーポートに置くことも検討しましょう。
ウッドデッキが外から丸見え リビングとひと続きにすることの多いウッドデッキ。目隠し用のフェンスや植栽などで道路を歩く人の視線をカットしましょう。
玄関の庇の幅が狭い 鍵の開け閉め、荷物の出し入れなど、玄関で手間取ることは意外とあります。玄関の庇は出入りする人を雨や日差しから保護するもの。あまり幅が狭いと不便なので要注意です。

(10)注文住宅の後悔例【業者編】

家を建てる時は、どのメーカーで建てるかはもちろん、担当者がどんな人かが非常に大切です。

経験と知識があり、レスポンスが早く、親身になって考えてくれる業者を選びましょう。

信頼できる業者選び

後悔例 問題点と対策法
担当者になかなか希望が伝わらない ハウスメーカーや工務店の担当者に自分たちの希望を伝える時は言葉だけではなく、写真や画像、間取り図を見せましょう。また、担当者が営業の場合は、実際に設計してくれる設計士と直接話すことで、誤解のない間取りづくりが実現できます。
予算内でできると言われて契約したのに予算をオーバーした 希望をあれこれ詰め込むと予算オーバーしがち。親身になって資金計画を一緒に考えてくれるような業者を選びましょう。予算オーバーしそうな時は優先順位をつけて、お金をかけるところとかけないところを分けるようにしましょう。
知り合いなので遠慮して希望を伝えきれなかった 知り合いの工務店で施工してもらう場合、今後の関係を考えて遠慮して希望を伝えられないということは多々あります。例え、安くしてもらえる可能性があったとしても、知らない業者を選ぶ方が無難でしょう。

注文住宅の後悔を防ぐためにできることとは?

どんな家に住みたいかのイメージを明確に持つこと

注文住宅を建てるなら理想の家のイメージを明確に持っていることが大切。

打ち合わせもスムーズに進みます。

特に外観、内観、間取りについての希望は明確に持っておくと良いでしょう。

さらに、コンクリート造のカッコイイ家、などの構造に関すること、どんなキッチンや洗面台を使いたいかといった設備についてもイメージを持っておくと良いでしょう。

建築に関する知識をつけておくこと

後悔を防ぐためにできること

家を建てた後に、「こんな設備があったのか」「こんな間取りにしたかった」と後悔しても手遅れです。

注文住宅の場合、全て業者任せにするのではなく、ある程度自分達でも知識を身に着けておくことが後悔をなくすコツです。

理想を叶えてくれる業者をしっかり選ぶこと

注文住宅を成功させるには希望のイメージを明確に持つことはもちろん、そのイメージを具体化してくれる業者を見つけることが大切です。

ホームページで施工例を見たり、モデルハウスに足を運び、イメージに合う業者を選びましょう。

その上で、提案力があり、経験のある業者を選びましょう。

妥協しないこと

一生に一度の大きな買い物である注文住宅。

間取り図の段階でしっかりと動線やイメージパースを確認し、納得のいくまで打ち合わせを重ねましょう。

また、キッチンや浴室などの住宅設備や建材などは「予算オーバーするから」と妥協するのではなく、他にコストカットできる部分がないかを考えて納得のいくもの選ぶことが後悔を防ぐコツです。

まとめ

たくさんの後悔例をご紹介しましたが、いかがでしたか。一口に注文住宅と言っても、人それぞれ理想の形は異なります。

ある人にとっては後悔する事例でも、ある人にとっては良かった事例ということもあります。

上記の後悔例とその対処法を参考にして、ぜひ後悔のない家づくりをしてくださいね。

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