建て替えとリフォームどっちが良い?メリット・デメリット比較!
築年数の経った家をメンテナンスする際、建て替えとリフォームやリノベーションで迷う方は決して珍しくありません。
近年は技術の進歩により、リフォームでも新築に近い状態まで家を修復することも可能です。
しかしその一方で、建て替えのほうが適している事例もあります。
今回は、築年数が経った家は建て替えとリフォームのどちらが良いか、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
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建て替えとリフォームどっちが良い?
はじめに、建て替えとリフォーム、それぞれの特徴やメリットとデメリットを解説します。
それぞれの特徴を知っていれば、選択の参考になるでしょう。
建て替えとリフォームの違いは主に費用や工期があげられますが、ほかにも違いがたくさんあります。
また、昨今は大規模リフォームである「リノベーション」が人気ですが、建て替えたほうが良いケースも多いです。
このほか、法律や条例によっては建て替えが不可な例もあることを紹介します。
建て替え(建て直し)とリフォーム(リノベーション)の違い
建て替えとリフォームの大きな違いは、基礎を残すかどうかです。
基礎を完全に取り壊して更地にして新しい家を建てる場合は、建て替えとなります。
基礎を一部でも残す場合は、リフォームとなります。
基礎が傷んでいる場合でも、修理で済ませた場合はリフォームです。
なお、リフォームとリノベーションの違いは現在のところ、明確に定められていません。
一般的に間取りを変えるような大規模リフォームがリノベーションといわれることが多いですが、基礎だけを残して大規模な修繕をする場合も「リフォーム」と称するケースもあります。
リフォームか建て替えのどちらにしようか迷っている場合は、基礎の状態を確認してから判断するといいでしょう。
基礎が傷んでいる場合は大規模なリフォームをしても家そのものの寿命が短くなる場合もあるので、建て替えがおすすめです。
建て替えとリフォームはどっちが得?税金や費用
国土交通省の「令和5度住宅市場動向調査報告書」によると、建て替えをした場合の資金の平均は5,745万円、リフォーム資金の平均は137万円となっています。
これだけ見ると建て替えにかかる費用のほうがリフォームの10倍以上の費用がかかっていますが、これは全国の平均です。
建て替えやリフォーム、坪数や家が建っている土地の状況、家の建材や設備によって大きく費用が変わってきます。
平均費用よりも1坪あたりいくらかかるか、坪単価のほうが参考になるでしょう。
建て替えの坪単価平均は65万〜125万円、リフォームの場合は10万~73万円です。
坪単価で比べた場合もリフォームのほうが低めですが、前述したように基礎が傷んでいた場合は建て替えのほうが適しています。
また、建て替えのほうが税制面で優遇されることが多いですが、長期優良住宅をリフォームする場合、補助金が出ます。
したがって、費用だけでリフォームか建て替えかを選択するのは、あまり得策ではありません。
必要性や耐久性、さらに耐震性などもよく比較検討したうえで決断しましょう。
どちらが良いか何で判断すれば良いのか?
住宅は、家族構成によって最適な間取りは変わってきます。
例えば、子どもが独立して夫婦二人きりになり、老後の20年を過ごすために家を修繕したい場合は、リフォームでも良いでしょう。
20年程度なら、基礎が問題ない限りリフォームで十分快適に暮らせる家になるでしょう。
一方、若夫婦が親から築年数の経った家を相続し、これから子育てをする場合は、20年以上その家に暮らす可能性が高いです。
親世帯に子どもが引っ越してきて二世帯住宅にしたい場合なら、30年以上住む可能性が高いでしょう。
このような場合は間取りを見直して建て直したほうが快適に過ごせ、耐久性、耐震性面も安心になります。
住宅は、新しいほど耐久性・耐震性・断熱性などが優れているからです。
間取りの使いやすさや家の耐久性なども考えたうえで、予算とも相談してリフォームか建て替えかを判断しましょう。
建て替えのメリットデメリット
ここでは、建て替えのメリット、デメリットの両方を解説します。
建て替えは、リフォームでは解決が難しい家の不具合を解消できますが、注意点やデメリットもあることを承知しておきましょう。
建て替えのメリット
建て替えをおこなえば、住宅の寿命は格段に伸びます。
30年以上住む予定がある場合は、建て替えのほうが長い目で見ればお得です。
また、断熱性・耐震性もリフォームするより格段に向上できます。
リフォームでも断熱材を後入れしたり、すじかいを追加したりは可能ですが、やはり限界があります。
断熱がしっかりした家ならば、光熱費も抑えられるでしょう。
このほか、間取りが使いにくい場合も、建て替えのほうがメリットは大きいです。
特に、水回りや階段の位置を変えたい場合や、和室の大座敷を小さい部屋に変えたい場合などはリフォームでは限界があります。
特に築年数が古い家は、お風呂やキッチンが使いにくかったり寒い場所にあったりするので、場所を変えたい場合は建て替えを選択しましょう。
建て替えのデメリット
建て替えの主なデメリットは、費用がかかることです。
建て替えは新築と同じですが、古い家の解体費用や処分費用を加えると同じ坪数の新築を建てるより1.5倍ほどの費用がかかることもあるでしょう。
建て替えは工期が長いのもデメリットです。
一度家を壊して必要ならば整地をし、さらに新しい家を建てるのですから工期が3~6ヵ月間ほどかかるケースも珍しくありません。
この間、仮住まいも必要ですし、家財道具を預けているトランクルームの費用などもかかります。
また、家が建っている場所によっては、現在の建築基準法の条件を満たせずに建て替えが不可のこともあるので注意が必要です。
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リフォームのメリットデメリット
次は、リフォームのメリット・デメリットを解説します。
リフォームのもっとも大きなメリットは、建て替えに比べて費用が安いことです。
しかし、それ以外にもメリット・デメリットが複数あります。
代表的なものを紹介するので、参考にしてください。
リフォームのメリット
リフォームのもっとも大きなメリットは工期が短く費用が安いことです。
大がかりなリフォームでも建て替えの半額から3分の1程度の費用でできるケースも珍しくありません。
また、リフォームの工期は数日間から3ヵ月間程度が平均で、建て替えの半分程度の期間で済むでしょう。
ただし、家の間取りを変えたり水回しの位置をずらしたりする大きなリフォームを同時におこなう場合は、もう少し期間がかかるかもしれません。
このほか、居住しながらリフォームできるのもメリットの一つです。
余計な居住費用や引っ越し費用がかからなければ、数十万円は節約できます。
リフォームのデメリット
リフォームのデメリットは、できることに限界があることです。
例えば、基礎が傷んでいる場合はリフォームで直せなければ建て替えになります。
また、基礎を残してもその他すべてを作り替えるようなリフォームは、建て替えとほぼ同じくらいの費用がかかるかもしれません。
このほか、リフォームをした部分としなかった部分の差が激しくなる場合もあるでしょう。
築年数が40年を超える家の場合、長く住みたいならば建て替えを勧められることも多いです。
まとめ:比較検討して相談しよう
リフォームと建て替えは、それぞれにメリット・デメリットがあります。
予算だけでなく、なぜリフォームや建て替えをしたいのか、リフォーム、建て替えをしたあとで何年くらい住むのかを考えて判断しましょう。
また、自治体によっては建て替えをした場合、もしくはリフォームをした場合に補助金が出ることもあります。
全額をまかなうことはできなくとも、大いに助かることでしょう。
家族の意見だけでなく、同じような事例や工務店からのアドバイスも参考にしてくださいね。
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