トイレのドアを引き戸にするのはどうなの?後悔しないために知っておきたいこと
世の中にはさまざまなデザインのトイレのドアがありますが、一般家庭のトイレのドアのイメージなら、大半の人が手前に引く開き戸を思い浮かべるのではないでしょうか。
では、トイレのドアに引き戸は都合が悪いのかというと、決してそんなことはありません。
子どもが小さいときから介護を受けるようになるまで、長い目でたくさんのメリットが期待できます。
引き戸と開き戸の違いを踏まえて、注文住宅のトイレではどちらを選べば良いのかを解説します。
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トイレのドアは引き戸?開き戸?
一般家庭のトイレのドアは大半が手前に開く開き戸ですが、これは単なる人気やトレンドではありません。
まずは、トイレのドアが手前に開く開き戸が多い理由を紹介します。
引き戸と開き戸の違い、引き戸を採用する家が増えていることも併せて紹介するので覚えておきましょう。
引き戸と開き戸の違いは?
引き戸と開き戸の違いは、ドアが開閉する方向です。
一般家庭に多い開き戸は、ドアが手前もしくは奥と前後方向に開閉するのに対して、引き戸は左右方向に横スライドで開閉します。
開き戸はドアノブを回して蝶番(ちょうつがい)を軸に回転、引き戸はレール上をスライドする構造です。
トイレのドアに外向きの開き戸が多い理由
一般家庭のトイレのドアが廊下に向かって開く外開きが多い理由は、トイレ内で具合が悪くなったり意識をなくしたりしたときに、助けに入りやすくするためです。
実は以前は内開きが多かったのですが、使用中につい力が入ってしまうトイレは脳血管疾患、心不全や心筋梗塞などが起こりやすい場所でした。
トイレの中で意識を失ってしまうとドアを塞いでしまい、助けに入れないなどのリスクが周知されたことで外開きが多くなっていきます。
またバリアフリーで段差をなくした場合、内開きドアだとスリッパが引っかかってしまうのも外開きドアが増えた理由の一つです。
トイレの引き戸とは?なぜ注目されているの?
これまでトイレのドアは開き戸が主流でしたが、さらに便利で安全性も高い引き戸を採用する家も増えています。
高齢者や障害者も使いやすく、安全性やデザイン性も高いことなどがシェアを広げている理由です。
トイレの引き戸のメリットデメリット
トイレを引き戸にする主なメリット、デメリットを紹介します。
人によっては評価が反転する可能性も含め、どのようなメリットやデメリットがあるのか覚えておきましょう。
トイレを引き戸にするメリット
トイレを引き戸にする主なメリットは以下のとおり。
- 高齢者や車椅子でも使いやすい
- バリアフリー化しやすい
- 入り口を広くできる
- デッドスペースが少ない
- インテリアや収納スペースを確保しやすい
開き戸のトイレは、一般的にドアと便器が向かい合う配置になります。
するとトイレに入ったあと180度反転しなければならず、特に車椅子の方にとって使いにくい構造です。
これが引き戸になると、一般的な配置はドアと便器が平行に並ぶため、90度回転するだけですみます。
またドアをスライドさせるスペースさえ確保できれば入り口を大きく作れたり、段差のないバリアフリー構造にしやすかったりするのもメリット。
介護施設や優先トイレの多くが引き戸を採用しているのは、高齢者、障害者、子ども連れなどが使いやすい構造にできるからです。
トイレを引き戸にするデメリット
トイレを引き戸にすると、次のようなデメリットが起きる可能性があります。
- 音漏れ
- 臭い漏れ
- 間取りによっては設置できない
- 開き戸より費用がかかる
引き戸の構造にはいくつかの種類がありますが、壁とドアの間に隙間ができやすく、音や臭いが漏れやすいのが共通のデメリットです。
また一般家庭のトイレはさまざまな理由から階段下の空間に配置されることが多いため、ドアの収納スペースが確保できないなどの理由で引き戸を設置できない場合もあります。
引き込み側の壁が薄くなりやすく、耐震構造上の問題が生じるリスクがあることも覚えておきましょう。
引き戸で後悔しないための注意点
最後に、家のトイレの引き戸を検討する際の注意点を紹介します。
以下を参考に、それぞれの理想の注文住宅の形を考慮して判断しましょう。
匂いや音漏れ対策を十分にする
トイレの臭いや音漏れは、使う人が落ち着けないだけでなく、ほかの家族や来客時にも気になるもの。
構造上、引き戸は臭いや音が漏れやすいため、落ち着いてトイレを使うために対策をしておきましょう。
- キッチンやダイニングの近くを避ける
- 廊下を挟む
などの工夫がおすすめです。
引き戸は危険性もある?
引き戸はデッドスペースが少ないものの、トイレ内に引き込みスペースを作った場合は、中で人や物が倒れて引っかかり、ドアが開かなくなる可能性があります。
物の置き場所に配慮したり、万が一倒れても大丈夫なようにドアが壁の中に収納される引き込みタイプにしたりして対策しましょう。
引き戸の種類を把握して選ぶ
- 壁の中に戸袋を収める引き込みタイプ
- 壁沿いに取り付けたレールで動かすアウトセットタイプ
- 床にレールを敷いて動かすレールタイプ
- 上面に取り付けたレールで釣り上げて動かく上吊りタイプ
など、構造や特徴の違いにより引き戸のタイプはさまざまです。
たとえばアウトセットタイプと上吊りタイプは似ていますが、ドアが壁面から飛び出すか壁のラインに収まるかの違いや費用の違いがあります。
戸袋が壁の中に収まる引き込みタイプのほうが出っ張りがなく安全、アウトセットタイプは出っ張ってはいますがリフォームしやすいなど、特性を踏まえて引き戸を選びましょう。
まとめ:リフォームはもちろん新築でもおすすめ
トイレのドアを引き戸にすると、デザイン性や機能性にこだわったトイレを作りやすい、開放的で子どもから高齢者まで使いやすいなどさまざまなメリットがあります。
介護やバリアフリー化を目的に引き戸へリフォームする方も多く、新築時点で引き戸を採用するケースも増加。
将来的なリフォームの必要がなく、長い目でメリットを享受できます。
間取りや構造上の問題、費用面での問題などはあるものの、工夫次第でクリアできる部分も多いので、建築士やハウスメーカーとよく相談して検討すると良いでしょう。
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