コンセントを横向きに設置することのメリットとデメリットとは?

コンセントを横向きに設置することのメリットとデメリットとは?

コンセントを横向きに設置したいが、デメリットはあるのかと迷っている方はいませんか?

コンセントは通常縦向きに設置しますが、使う場所やプラグの種類によっては横向きのほうが使い勝手が良い場合もあります。

しかし、コンセントを横向きに設置するとデメリットもあるので注意が必要です。

ここでは、注文住宅を建てる際にコンセントを横向きに設置すると便利な場所やメリット、デメリット、注意点を紹介します。

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コンセントの向きは縦向き?横向き?

コンセントの向きは縦向き?横向き?

はじめに、コンセントはなぜ縦向きが主流なのか、近年は横向きのコンセントが注目されている理由とともに解説します。

近年は、充電器など大型のプラグが増え、縦型のコンセントより横型コンセントより使いやすいといった意見も多く聞かれます。

その結果、注文住宅でのコンセントの設置方法がどのように変化しているのかも解説するので、参考にしてください。

縦型のコンセントが一般的

コンセントは国によって形状が異なり、A・BF・B3などの名称がつけられています。

日本で主流のコンセントはAタイプで、同じタイプはアメリカや、台湾、中国などでも使われています。

コンセントの形状は2口の縦型ですが、近年はコンセントの需要が増えていることから、3つ口やそれ以上のコンセントを設置するケースも増えました。

また、コンセントにテレビやインターネットの端子が付いたマルチメディアコンセントなどもあります。

しかし、口が増えても縦型が主流なのには変わりありません。

縦型のコンセントが一般的な理由は?

日本では コンセントは縦柱や内壁の中にある縦間柱に設置するのが長らく一般的でした。

柱は縦に長く幅が狭いので横よりも縦のほうが設置しやすく、必然的に縦型が主流となったのです。

また、日本の家屋では配線を天井裏から下へおろす方法が一般的なので、縦型に設置したほうが配線に無理がないためでもあります。

つまり、縦型のコンセントが主流となった理由は、設置場所や配線方法のためであり、法律などで定められていたわけではありません。

横向きのコンセントとは?どこに使う?

「横長コンセント」や「横並びコンセント」とも呼ばれる横向きのコンセントは、長らくホテルやカフェ、コワーキングスペースなどの限られた場所で使われてきました。

横型のコンセントを作るメーカーも増え、近年は注文住宅を作る際、あえて横型にコンセントを設置する方も増えました。

キッチン・カップボード・洗面所・デスク、ベッド周りなど狭い場所に設置されていることが多く、空間を有効に活用できます。

スマートフォンやタブレットなど、常に手元に置いておきたいものを充電するのに適しています。

横向きのコンセントで著名なメーカーは?

パナソニックのSプレートや神保電器のNKシリーズなどが横向きのコンセントを製造、販売しています。

安全も重視しており、省令準耐火構造用部材(簡易耐火プレート)を使用しています。

横向きのコンセントを設置するのも容易になってきたので、注文住宅を建てる際はコンセントの形状にも気を配ってみましょう。

家中すべて縦型コンセントを設置するより、さまざまな家電が使いやすくなります。

コンセントを横向きに設置するデメリット

コンセントを横向きに設置するデメリット

ここでは、コンセントを横向きに設置するデメリットを紹介します。

コンセントを横向きに設置するかどうか迷っている方は参考にしてください。

横向きのコンセントの種類が少ない

横向きのコンセントを展開しているメーカーはまだ少なく、種類が限られています。

そのため、設置したい場所に希望するサイズやデザインのコンセントが設置できない場合もあるでしょう。

また、色のバリエーションも少ないので、壁紙の色や種類によってはコンセントが悪目立ちする場合もあります。

場所によっては、延長タップを利用して横向きに利用したほうが使い勝手が良い場合もあるでしょう。

工務店や設計士に嫌がられることがある

横向きのコンセントはまだまだイレギュラーな設備なので、工務店や設計士が設置を渋る場合もあるでしょう。

また、工務店のなかには横型のコンセントを仕入れておらず、数少ない注文には応えられないと断られるケースもあります。

このほか、現在販売されている横向きのコンセントは家具に設置するのを目的とした製品が多く、耐久性が低いという理由で設置を断る場合もあるでしょう。

ただし、すべての工務店や設計士が横向きのコンセット設置を嫌がっているわけではありません。

希望や理由を説明し、相談次第で引き受けてくれるケースもあります。

無駄なスペースが増える場合もある

コンセントを横向きにすると縦向きに比べて幅が広くなるのも、デメリットです。

コンセントをよけて家具などを設置する場合、縦型より広いスペースが必要になるため、無駄なスペースが発生する場合もあるでしょう。

家具と家具の間の隙間が広くなれば、見た目が悪くなるだけでなく使い勝手も悪くなるリスクがあります。

特に、都市部の狭小住宅の場合、壁にデットスペースが生まれるとデメリットが大きくなります。

コンセントを横向きに設置するメリット

コンセントを横向きに設置するメリット

一方、コンセントを横向き設置するとメリットもあります。

ここでは、コンセントを横向きに設置するメリットを3つ紹介します。

充電器など大型のプラグを複数使える

近年は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンを充電するためにプラグやアダプターが大きいものが増えました。

縦型のコンセントではぶつかってしまって、効率の悪い使い方しかできない場合もあるでしょう。

横向きのコンセントならば、大きなアダプターならばお互いに干渉することなく、いくつも同時に使えます。

延長タップや電源タップでは見栄えが悪い場所や嵩張ってしまう場合や、タブレットとスマートフォンの両方を一度に充電したい場合などに重宝するでしょう。

高さのある場所で便利で使い勝手が良い

横向きのコンセントは、キッチンとテーブルの隙間や仕事に使うデスクの上など、狭い場所にも設置できます。

そのため、キッチンやカップボード、ビジネスデスクの上に設置する場合は、横向きのコンセントのほうが使い勝手が良いでしょう。

特に、キッチンはトースター、ミキサー、炊飯器・湯沸しポットなど、コンセントを利用する電化製品が多いです。

ダイニングテーブルとカウンターキッチンの間にあると、ホットプレートなどを使用する際にも便利です。

また、仕事に使うデスクの上にコンセントがあると、ノートパソコンやスマートフォンの充電などもしやすいのがメリットです。

狭小スペースにも設置でき、スタイリッシュでおしゃれ

横向きのコンセントは狭小スペースに設置できるだけでなく、スタイリッシュでオシャレなのもメリットです。

目立たない場所にコンセントを設置したい場合に便利です。

コンセントがあることを目立たせたくない場合は、横向きに設置できないか工務店などに相談してみましょう。

なお、小さい器具ならばコンセントを隠してしまっても、使うときにどけられるので問題ありません。

まとめ:設置費用はあまり変わらない

横向きのコンセントは、縦向きのコンセントに比べて設置が多少面倒なことをのぞけば、費用が極端に高くなるケースはほぼありません。

横向きのコンセントの方が使いやすいと考えた場所は、デメリットも把握したうえで工務店に相談し、設置してもらいましょう。

注文住宅がより住みやすく、使い勝手が良くなりますよ。

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