コンサバトリーを作って後悔しないために、知っておくべきメリットとデメリット

コンサバトリーを作って後悔しないために、知っておくべきメリットとデメリット

イギリス発祥の「コンサバトリー」は、屋根や壁がガラス張りになった多目的な居室です。

さまざまな使い方ができることから注文住宅を建てる際に設置したいと検討する方も増えています。

しかし、コンサバトリーにはメリットだけでなくデメリットもあります。

今回の記事では、新築でコンサバトリーを設置して後悔しないために把握しておきたいメリット・デメリットなどを詳しく紹介します。

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コンサバトリーとは?主な使用目的を紹介

コンサバトリーとは?主な使用目的を紹介

ここでは、コンサバトリーの歴史や主な使用目的などを詳しく紹介します。

コンサバトリーとは?歴史や由来

コンサバトリーとは、屋根や壁面がガラス張りになっている多目的スペースの総称です。

18世紀頃にイギリスで発祥した建造物で、当時植民地だった南方の植物を保存したり育てたりする温室や貯蔵庫のような目的で使われました。

名前の由来はフランス語のConserve(保存)ですが、昨今は日光を浴びながら、自然を感じられる空間として、建てた人の好み次第で多彩な用途に使われています。

現代では建築技術の進歩によってエアコンで室温を快適にコントロールできるようになったことも大きいでしょう。

居住空間として使われるケースも増える一方で、屋内と屋外の中間のような使い方をするケースも多いです。

ジョージアンやヴィクトリアン、エドワーディアンといった複数の建築様式があるので、建てる際はそれぞれの特徴を把握したうえで選びましょう。

コンサバトリーの主な使用目的は?

日本では、「コンサバトリースペース」「コンサバトリールーム」とも呼ばれ、屋内から出入りできる温室や子どものプレイルーム、LDKの格調スペースとして使われるケースが多いです。

屋根と壁がついたウッドデッキのよう、といえばイメージしやすいでしょうか。

屋根と壁がある分、ウッドデッキよりも使い勝手が良いと感じる方も多いようです。

梅雨時に洗濯物を干したり、気候の良いときにくつろいだりするといった使い方をしている方もいます。

サンルームとの共通点や違い

サンルームとは、陽光を効率よく取り入れるために、壁や天井をガラス張りにしたスペースです。

サンルームとコンサバトリーは造りとしては同じですが、コンサバトリーのほうが面積が広く庭に面した造りになっているのが特徴です。

コンサバトリーのほうが使い道は多様ですが、設置するのに広い場所が必要になります。

建造費用もコンサバトリーのほうが高くなり、敷地面積によってはLDKが狭くなる場合もあるでしょう。

敷地に余裕がある場合は、広いコンサバトリーを設置したほうが何かと便利に使えそうです。

コンサバトリーを設置するメリット

コンサバトリーを設置するメリット

では、コンサバトリーを設置するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、コンサバトリーを設置する主なメリットを紹介します。

おしゃれでインパクトのある外観に

コンサバトリーは、デザイン性の高いおしゃれな設備です。

日本にはあまりない設備なので、インパクトがあって高級感も感じられます。

注文住宅を作る方は、建売住宅にはない個性的な設備を求めている方も多いでしょう。

おしゃれな外観なので生活感を感じさせないのもメリットです。

特に、母屋を洋風にした場合、シンボルのような存在になるでしょう。

明るく開放的な贅沢空間が満喫できる

天候を気にすることなく自然を満喫できる空間は、とても贅沢な気持ちになります。

自然豊かなところにコンサバトリーを作れば、室内にいながら四季の移ろいを肌身で感じられるでしょう。

また、ガーデニングが趣味ならば、コンサバトリーは最適な育成場所になります。

屋外では育成が難しい植物も、コンサバトリーならば上手に育てられるでしょう。

日本にも内と外の中間的な使い方ができる空間として「土間」がありますが、それよりも採光が良い分、さらに使い道が広がります。

また、冬場雪が多かったり雨が長く続いたりする地域に住んでいる場合は、日がたっぷり入るコンサバトリーは洗濯物を干したり子どもが遊んだりするには最適な場所になります。

コンサバトリーを設置するデメリット

コンサバトリーを設置するデメリット

一方で、コンサバトリーを設置するデメリットもあります。

コンサバトリーを設置するならば、後悔しないためにデメリットも把握しておきましょう。

ここでは、コンサバトリーを設置する主なデメリットを3つ紹介します。

設置費用や固定資産税がかかる

コンサバトリーは、ウッドデッキやサンルームと比べて設置費用が高めです。

サイズや設置場所、デザインによっても値段に幅がありますが、おおよそ150万~300万円が相場です。

ウッドデッキの設置費用相場が50万円程度なので、3~6倍の費用がかかります。

また、コンサバトリーは屋根と壁があるので固定資産税の対象です。

似たような設備でも、壁がないベランダやウッドデッキは固定資産税の対象ではありません。

つまり、コンサバトリーを設置するとその分、家屋の固定資産税がアップします。

夏は暑く、冬は寒い

一般的な壁や天井に比べるとガラス張りの壁や天井は断熱効果が低く、そのままでは夏は直射日光を受けて室温が上昇し、冬は室内の熱が外に逃げて寒くなりやすいです。

夏が暑い地域、冬が寒い地域は快適に使える時間が限られます。

1年中快適に使おうと思ったら、空調設備をしっかりと設置しなければなりません。

その設置費用はもちろんのこと、光熱費もかなりかかるので注意しましょう。

設置費用を節約すると、美しいけれど使いにくいコンサバトリーになってしまうかもしれません。

メンテナンス(掃除)が大変

ガラスは定期的に清掃しないと曇ったり汚れたりして見た目が悪くなります。

コンサバトリーは壁面や天井がガラスなので、メンテナンスがとても大変です。

特に、壁面の高い場所や天井は個人での掃除が難しいので、業者に依頼することになるでしょう。

定期的に業者に掃除を依頼するとそれなりの費用がかかります。

光熱費や固定資産税に加えて定期清掃費もかかることを承知しておきましょう。

後悔しないコンサバトリーにするためのポイント

コンサバトリーを作っても、夏暑く冬寒く使いにくくて結局はデットスペースになってしまうことがないように、以下のような点に注意してコンサバトリーを設置しましょう。

  • 断熱性をしっかりと保つ
  • 換気機能・空調設備をつける
  • 日除けを活用する
  • 固定資産税や清掃費などの維持費予算を確保する

予算と家全体を維持する費用をよく考えてどの規模のコンサバトリーを設置するか決断してくださいね。

まとめ:注意点に配慮しつつ魅力ある空間の実現を

コンサバトリーは美しく個性的で、暮らしを豊かに彩れる住宅設備で昔から人気があります。

その一方で、快適に使うにはさまざまな工夫が必要で、維持費も一定額かかります。

コンサバトリーを設置したい方は、サンルームとも比較して維持費を払い続けられるかどうかも視野に入れて決断しましょう。

そうすれば、後悔することなく、多彩な使い方ができる空間ができあがり、満足度も高く使い続けられるでしょう。

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