注文住宅と建売住宅の価格差は?それぞれの特徴も比較!
注文住宅と建売住宅は価格差があり、その理由と大きな違いは外観からインテリアに至るまでの自由度の高さです。
理想の間取りにこだわりのインテリアを配した住宅に憧れる方は多いでしょうが、気になるのは価格ですよね?
一般的に注文住宅は建売住宅と比べて高いイメージがありますが、具体的にどのくらいの価格差があるのかわからなければ検討の余地もありません。
しっかりと比較検討できるよう、注文住宅と建売住宅の価格差や特徴の違いなどを紹介します。
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注文住宅と建売住宅の価格差は?
まず紹介するのは、注文住宅と建売住宅の価格差です。
さまざまな条件によって違いはありますが、ここでは平均価格をもとにした差とその理由を紹介します。
平均価格はどっちが安い?
住宅金融支援機構が2024年7月26日に発表した「2023年度フラット35利用者調査」によると、注文住宅、土地付き注文住宅、建売住宅やマンションの全国平均価格は以下のとおり。
- 注文住宅|3,863万円
- 土地付注文住宅|4,903万円
- 建売住宅|3,603万円
- マンション|5,425万円
前年度より価格が下落したのは建売住宅のみで、注文住宅、土地付注文住宅、マンションは連続して前年度より価格が上昇しています。
首都圏と地方とで大きな差があるものの、土地付注文住宅と建売住宅の全国平均価格は建売住宅のほうが1,300万円も安い状況です。
※出典:2023年度 フラット35利用者調査│住宅金融支援機構
注文住宅のほうが高い理由
建売住宅に比べて注文住宅のほうが高くなりやすい理由は、デザインや素材にこだわるあまりコストが上昇したり、工期が長くかかるために人件費が高騰したりすることが大きいです。
建売住宅は設備や資材をまとめて購入したり、建築工程を合理化したりしてコストを抑えているうえ、複数同時に建築して人件費も抑えるため安く販売できます。
建売住宅と同じ仕様でも注文住宅のほうが高くなるので、むしろ注文住宅が高いのではなく建売住宅が安いともいえそうです。
また注文住宅のなかには優に億を超える豪邸も含まれるため、平均価格が押し上げられる傾向があります。
中央値や最頻値とは乖離していることも考慮しつつ、現実にはローコストで建てられた注文住宅も数多くあることを覚えておきましょう。
注文住宅の特徴とメリットデメリット
注文住宅とは、建築士やハウスメーカーに設計を依頼し、施工業者が建築する住宅をいいます。
間取り、工法、設備、内装や外装などを自由に選べるのが魅力です。
主に注文住宅の価格面のメリットやデメリットを紹介します。
注文住宅にかかるコストの特徴
注文住宅のコストは、希望のデザインに必要な資材、工法、工程に関わる人件費などで大きく変動します。
一般的に注文住宅は建売住宅に比べて高いイメージがありますが、場合によっては建売住宅より安く済ませることも十分可能です。
注文住宅のメリットデメリット
注文住宅のメリットは、自由度の高さ。
土地やハウスメーカーの規格など一部制限されることはあるものの、間取り、インテリアやエクステリアを細部までオーダーメイドで注文でき、理想の住まいを実現できます。
理想を詰め込み既成からかけ離れるほどコストが上昇するリスクはありますが、逆に考えれば徹底的にローコストで仕上げることも可能です。
追加や変更を繰り返して予算をオーバーしないよう注意しましょう。
また、土地探しからはじめるのが一般的なので、手間がかかるうえ、土地と建物の両方でローンが必要になったり関連する費用がかかったりするので資金計画も複雑になるのはデメリットです。
建売住宅の特徴とメリットデメリット
建売住宅は、土地と建物がセットで販売されている新築分譲住宅のことです。
区画内に同じような住宅をまとめて販売するため価格が抑えられる反面、注文住宅のようなデザイン性やオリジナリティは高くありません。
主に価格面での建売住宅のメリットやデメリットを紹介します。
建売住宅にかかるコストの特徴
建売住宅は、決められた仕様にそって複数同時に建築してコストを抑え、注文住宅より安い価格で販売されるのが特徴です。
土地と建物がセットで販売されるため余計な手間もなく、住宅ローン申し込みに必要な手続きも一括で済みます。
費用が明確なため、資金計画を立てやすいのが特徴です。
建売住宅のメリットデメリット
建売住宅の大きなメリットは、同じグレードの注文住宅と比べて安く購入できる点です。
隣近所に同じような住宅が立ち並ぶため独自性は楽しめませんが、さまざまなコストを抑えることで安い価格で販売されています。
また、完成した状態で販売されることが多いため、契約から入居までの期間が短いのも魅力です。
住宅ローンの融資実行と支払いのタイミングも同じため、自己負担が少なく、比較的簡単なのもメリットでしょう。
ただし、間取りによっては使いにくさを感じたり、まったく使わない部屋ができてしまったりする可能性は否めません。
ライフスタイルとよく照らし合わせて、実質的に割高な買い物にならないよう注意が必要です。
注文住宅と建売住宅の比較
注文住宅と建売住宅との大きな違いは以下のとおり。
価格帯やデザイン性などでそれぞれ有利な部分があり、必ずしもどちらかが優れているわけではありません。
自分に合う選択をするためにも、注文住宅と建売住宅の違いはよく覚えておきましょう。
予算内で収めやすい建売住宅
ハウスメーカーとの交渉がはじまった時点では価格が決定しない注文住宅に対し、建売住宅は購入費用が明確です。
土地と建物を含めた価格が明示され、引き渡しまでの期間も短いため賃貸家賃などのコストも節約できます。
完成品のため細かな希望は実現しにくいものの、同グレードの注文住宅と比べて価格が安いため資金計画を立てるのが容易です。
予算にこだわりすぎるあまり間取りや設備などを妥協しすぎて、あとで不満を感じないよう注意しましょう。
注文住宅はコストをかけるところを選択可能
注文住宅は価格が高いといわれていますが、資材や設備などの細かな部分にも配慮してしっかりと計画すれば、むしろ建売住宅より安く仕上げることも可能です。
事前にこだわるポイントを決め、メリハリを付けて家づくりを進めると低価格で高品質な家ができます。
どこに予算を充てるか自分で選べるため、予算内で満足度が高い家を建てられるのが特徴です。
まとめ:優先順位を決めよう
注文住宅と建売住宅は価格差があるものの、一概に高いほうが良い、安いほうが良いとはいえません。
どうしても理想どおりの家に住みたいなら選ぶべきは注文住宅でしょうが、求める条件次第では建売住宅のほうが優先度が高くなることもあるでしょう。
建売住宅の魅力である価格の安さに関しても、できる限りのローコストで作った注文住宅のほうが安く上がることもあるので侮れません。
最終的に何を求めるのか、希望の優先順位に応じて適当な選択肢が変わるため、まずは予算や条件などの整理からはじめると良いですよ。
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