注文住宅の間取りは何が正解?これだけは押さえておきたい成功のポイント!

注文住宅の間取りは何が正解?これだけは押さえておきたい成功のポイント!

住みたい家の希望は何となくは決まっているけれど、具体的にどうやって間取りを決めていけば良いんだろう…?という方は多いようです。

しっかりと計画しないまま間取り作りをすると住み始めてから後悔することになりかねません!

今回は、間取り作りで押さえておきたい成功ポイントをご紹介します。

まずは、自分たちのイメージを具体的にするところから始めましょう!

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後悔しない間取りの決め方

1. 家族の希望を洗い出す

希望の洗い出し

まずは、一緒に住む家族全員の希望を洗い出しましょう。

今住んでいるアパートやマンションなど家の不満を解消することを挙げていくと良いでしょう。

例えば、次のような感じで書き出してみましょう。

  • 今のキッチンが狭いので、夫婦2人が立てるぐらいの広いキッチンがほしい
  • 今のキッチンが壁向きなので、料理しながら子どもとお喋りしたい、テレビも見たい
  • キッチンと洗面・浴室が離れているので、近くして、料理と洗濯を同時にやりたい
  • 自分の部屋がないので書斎が欲しい
  • 浴室が狭いので広いお風呂にゆっくり入りたい
  • 庭がないので庭でバーベキューするのに憧れている
子ども
  • 今は自分の部屋がないので、自分の部屋がほしい など

こうした家族全員の希望を洗い出します。

ただ、全ての希望を取り入れることは予算や延床面積の都合上、難しい場合があるので、絶対に取り入れたいものから優先順位をつけておきます。

間取りを考える時には優先順位の高いものから取り入れていくことがポイントです。

2. 周辺環境を考える

次に、土地の周辺環境と間取りを考えましょう。

例えば、土地が道路に隣接している場合は、道を歩く人の視線で家の中が見えないような窓の配置にする必要があります。

隣家が接近している場合は視線が合わないように隣家の窓と位置をずらしたり、また部屋が暗くならないように日差しの確保が必要になります。

駅やコンビニなど人が集まる場所が近くにある場合は、寝室の場所をその反対側に設けるなど騒音対策が必要です。

3.ゾーニングする

家族の希望や周辺環境を考慮した上で、家の中をゾーニングします。

ゾーニングとは、空間を目的ごとに区分けすること。一般的にリビングダイニングなど家族みんなが集まるスペースをパブリックゾーン、子ども部屋や夫婦の寝室などをプライベートゾーン、キッチンや浴室洗面、トイレなど生活に必要なスペースをサービスゾーンと言います。

この3つのゾーンが複雑に入り組まないことが良い間取りを作るポイントです。

まずは3つのゾーンを大まかに分け、その後細かい間取りを決めていきましょう。

4. 写真や図面、モデルルームを参考にする

間取りを考える

徐々に間取りが固まってきたら、自分達の理想の家を具体化していきましょう。

例えば、雑誌やインターネットを見て、気に入った施工事例や間取り図があれば保存しておきましょう。

モデルルームに実際に足を運ぶのも良いでしょう。たくさんの事例や間取り図を見ていくうちに、自分の家に取り入れたいものが明確になっていきます。

最近では、インスタグラムやツイッター、youtubeなどで、施工例やこだわった点、良かった間取りなども数多くアップされています。

5. 生活動線を考える

家事動線

間取りを考える時に大切なもう1つのポイントは、動線を考えることです。

動線とは、家の中で移動するコースのこと。リビングを中心に玄関や水回り、各部屋などへの移動距離が短い方が生活は快適に感じます。

生活動線には(1)家事動線、(2)衛生動線、(3)通勤動線、(4)来客動線の4つがあります。

(1)家事動線
一番重視したいのは、家事動線です。自分の家事の仕方を考えてみましょう。

料理をしている最中に洗濯物を干したり畳んだりする人は、キッチンと洗濯室が隣りにあると便利です。

ただ、洗濯室と物干し場が遠いと意味がないので、キッチン→洗濯室→物干し場の間取りが理想的。

このように、家事をする時に動く線を想像し、その距離が短いほど家事動線の良い間取りになります。

(2)衛生動線
衛生動線とは、トイレや浴室に移動する動線のこと。トイレと洗面・浴室は一カ所にまとめるのが一般的に効率が良いとされ、リビングからも少し離れている方が音が気になりません。
(3)通勤動線
朝の洗面・トイレは大混雑。大人は会社へ、子どもは学校や幼稚園・保育園に出かけますが、その前に使う場所の行き来のことを通勤動線と言います。家族全員が同じ時間帯に身支度して洗面やトイレを使用するので、家族が多ければトイレが1つでは足りないでしょうし、子どもが大きくなれば、洗面所は2人が一度に使えるように横に広いと便利です。
(4)来客動線
来客が来た時のことも考えておきましょう。例えば、洗面室に室内用の洗濯物干し場が併設されているとお客様が洗面を使用する際に、洗濯物を見られてしまいますし、玄関にトイレがある場合、玄関で立ち話をしていると家族がトイレを使いにくくなります。

作成した間取り図を見ながら、この4つの動線を想像したり、図面に線を引いて使いやすさを考え、使いにくいと感じたら見直す必要があるでしょう。

6. 家具や家電の配置を考える

間取りを考える際は、どんな大きさの家具をどこに配置するかを考えておくことも大事なポイントです。

家ができた後に、リビングにソファが収まらない、キッチンに冷蔵庫が入らないということがあっては困ります。

今持っている家具を使う場合は、その家具のサイズを測り、置き場所を決めておかなければなりません。

また、テレビなど家電製品の配置によってコンセントの位置を考えておくことも重要になります。

7. 収納を考える

収納を考える

片づけが苦手な人は収納量が足りないと考えて、納戸などの広い収納スペースを考えがちです。

ですが、収納は広ければ良いというものではありません。収納は、どこに何を片づけるかを想像しながら場所を決めていきましょう。

例えば、

  • ティッシュやトイレットペーパーなど日用品のストックはどこにするか
  • 扇風機やヒーターなど季節ものや掃除機といった大型家電製品、雛人形や兜はどこに仕舞うか
  • 布団を仕舞うならクローゼットではなく、奥行きのある0.9m幅の収納が必要
  • 大型のファミリークローゼットやシューズクロークは必要か

といったことを考えましょう。こうしたことを考えると、間取りのどこにどのような収納が必要かがイメージできてくるはずです。

8. 予算に収まる間取りにする

予算内に収める

間取りの希望を全て取り入れていくと予算オーバーになることが多々あります。

注文住宅は数千万円の大きな買い物なので、多少予算がオーバーしても感覚がマヒしてそのままにしてしまいがち。

ですが、注文住宅で考えるのは間取りだけではなく、住宅設備や建材、外構などまだまだあります。

その時にグレードの高いキッチンやお風呂は魅力的だし、床材や壁材、外構にもこだわりたいなど、希望を全て叶えていると予算オーバーになりかねません。

ほとんどの方が住宅ローンを組むはずですので、まずは自分がいくらのローンを組むのかしっかりと予算設定をし、間取りの段階で予算オーバーしていたら上記で紹介した優先順位に従い、何かを諦める決意が必要です。

予算についてはコチラの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください▼
注文住宅を建てる時の流れ10ステップ【土地なしの場合】

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注文住宅の間取りでよくある失敗例

西日が暑い

西日

間取りを考える際、日差しの向きまで考慮するのは難しいですが、住み始めてから、西日が当たる部屋が暑いという例はよくあります。

夏は日が沈むのが遅いため、午後から日が当たり続ける西向きの部屋の室温が上がります。西側には基本、大きな窓は設けないようにし、西日の影響を受けにくい、収納や浴室・トイレを配置するのが良いでしょう。

西側にキッチンや食品を保管するパントリーを設けるのは食品が傷みやすいので要注意です。

水回りが混む

水回りの混雑

朝の身支度時に水回りが混むから洗面所を2つ設ければよかったという話はよく耳にします。

朝は、家族全員が顔を洗ったり、髪を整えたり、歯磨きをしたりと同じ時間帯に洗面所を使います。

この時、洗面所が1カ所だと、毎朝大変混み合います。

子どもが思春期になると洗面所での時間が長くなるので、尚さらです。

鏡を横長にし、両側にコンセントがあれば2人同時にドライヤーが使えるので理想的です。

家族が4人以上の場合はトイレが1つなのも混雑の原因に。

上記で紹介した通勤動線をしっかり意識した水回りを計画しましょう。

来客が来ると家族の居場所がない

来客があるとリビング以外に家族に居場所がないということがあるようです。

例えば、休日に奥さまの友達が遊びに来た場合、ご主人はリビングに居づらくなります。

また、子どもの友達が遊びに来た場合、テレビゲームをリビングでされると夫婦ともに居場所がなくなります。

リビング以外にくつろげる部屋を設けておけば解消できます。

風通しが悪い

風通し

家を建てた後に、風が全然通らないという後悔もよくあるようです。

風通しは立地による部分もあり、事前に風通しの良い間取りを考えるのは難しいですが、基本的には1つの部屋に2カ所以上、対角線に窓を設け、風の入口と出口を作ることで風が抜けるようになります。

視線が気になる

道路に面した立地の場合、リビングに大きな窓があると外を歩く人の視線が気になり、ゆっくりくつろげなかったり、一年中レースのカーテンを閉めたままになりかねません。

また玄関を開けてすぐが道路の場合、玄関内が丸見えになります。

上記でご紹介したように間取りを考える際に周辺環境も含めて考えるとこうした後悔が少なくなります。

収納に不満

収納

住み始めた後に、収納が足りない、収納が使いにくいという不満は多々あります。

収納は、間取りづくりの段階でどこに何を片付けるのかを具体的に考えましょう。

上記を参考にしてください。

生活音が気になる

実際に住んでみると生活音が気になることがあります。

寝室にウォークインクローゼットを併設していると、ご主人の帰宅が遅い場合は物音で目が覚めてしまうことがありますし、吹き抜けの場合は勉強している2階の子ども部屋に1階での話し声やテレビの音がうるさく聞こえます。

生活音は仕方のない部分はありますが、間取りの工夫で軽減できるのでしっかりと計画しましょう。

注文住宅の間取り成功例

対面キッチン

対面キッチン

家族の顔を見ながら料理ができることで人気の対面キッチン。

実際に取り入れた方からも家族と会話しながら料理ができる、子どもの様子を見守ることができる、来客時も会話を中断しなくて良いなど対面キッチンにはメリットが多いようです。

玄関から近い位置にキッチン

玄関から一番遠い位置にキッチンがある場合、たくさんの食材を運ぶため何度も玄関からキッチンを往復しなくてはいけません。

その点、玄関からキッチンが近い場合は、買って帰ったものをすぐに冷蔵庫に仕舞うことができ便利です。

玄関とキッチンの間にパントリーを設けるとさらに利便性はアップします。

水回りを集約

水回りを集約

衛生動線の部分でも触れましたが、水回りは一カ所に集約すると効率が良いです。

トイレ・洗面・浴室は入浴前に同時に使いますし、通勤動線としても便利。

キッチンも近ければ、家事もはかどります。水回りを集約させれば家じゅうに配管を巡らせる必要がないので、コストが抑えられるというメリットもあります。

ランドリールーム

ランドリールーム

近年ランドリールームが人気です。

共働き世帯にとっては、時間や天候を気にせず洗濯物を干すことができ、雨や花粉の心配もいりません。

作業台を設置すれば、アイロンがけや洗濯物畳みまで1カ所で終えることができます。

家事楽の回遊動線

動線

キッチンや洗面、玄関などに回遊動線を作った間取りは、行ったり来たりする移動距離が短く快適です。

特にキッチンに回遊性があると、朝は朝食やお弁当の準備をしながら洗濯をしたり、子どもの世話をしたりと、キッチンから直接、玄関や洗面所、各部屋へ行くことができるので効率的です。

吹き抜け&リビング階段

リビング階段

家の中が明るく解放的に見える吹き抜け&リビング階段は根強い人気です。

2階に上がる時は必ずリビングを通るので、家族が顔を合わせる機会が増えますし、階段のデザインによってインテリアの一部としてオシャレ感もアップします。

音や匂いが2階に伝わりやすい、冷暖房効果が薄れるといったデメリットを考慮した上で取り入れてください。

リビング収納

リビング収納

いつも家族が集まるリビングに収納を設けておくと、常にリビングを美しくキープできます。

特にテレビ回りやキッチンカウンター回りの収納棚はリモコンや爪切り、塗り薬など、細々した収納にピッタリ。

備え付けの収納なら地震の際に倒れてくる心配がないというメリットもあります。

リビングカウンター

最近はパパママの近くで勉強したい、リビング学習するお子さんが増えています。

小学生の間はリビングで勉強することが多く、夕食時にもカウンターに勉強道具を置いたままにしておけます。

また、テレワークスペースとしても活用できます。カウンター横に収納棚を設けておくと片付けにも便利です。

リビングに併設した和室

和室

リビングに併設された和室は何かと活躍します。

子どもが小さいうちはお昼寝や遊び場、おむつ替えのスペースとして活用できますし、洗濯物を畳むなど家事室としての使い道も。

また、第2のリビングとしておけば、リビングに来客があった時に和室で過ごすこともできます。

もちろん、親族や友人、子どもの友達が泊まりに来た場合など来客用の部屋にもなり活用幅が広いです。

シューズクローク

下駄箱だけでは仕舞いきれなかった靴をたっぷり片づけることができ、傘やベビーカー、ボール・バット、砂場道具なども収めて、玄関をすっきり見せることができるので、ここ数年人気の収納です。

ただ、ある程度のスペースが必要なので、無理に設置すると玄関が狭くなりかねません。

間取りの取り合いをしっかり考慮して設置してください。

まとめ・注文住宅の間取りは事前にしっかり計画することが大切

注文住宅の間取りについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

住み始めてから後悔しない間取りを作るには、事前にかなり念入りな計画を立てる必要があるということがお分かりいただけたと思います。

考えることがたくさんありますが、自由に間取りづくりができるという点が注文住宅の醍醐味です。

家族の生活を思い浮かべながら、納得のいくまで間取りについて話し合い、満足のいく家づくりをしてくださいね。

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