和モダンな注文住宅とは?取り入れるメリットと注意点
自由度が高い注文住宅のコンセプトのなかでも、高い人気を誇るのが「和モダン」。
伝統的な日本家屋と現代的な技術が融合し、見た目良く機能性にも富んだおしゃれな雰囲気が人気です。
和モダンな注文住宅の魅力とともに、失敗しないためのポイントや注意点を紹介します。
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和モダンな注文住宅とは?外観や内観の特徴を紹介
まずは和モダンな注文住宅がどういうものなのか簡単に紹介します。
内外装デザインのポイントやインテリアの特徴など、和モダンな注文住宅の概要を把握しましょう。
和モダンな家とは?特徴や概要
和モダンなデザインとは、現代的な機能性を備えた洋風のデザインに和のテイストを加えたもので、重厚感や高級感のあるデザインが魅力です。
ただ、一口に和風といっても幅が広いように、和モダンも幅が広く定義は明確ではありません。
日本の伝統的な和のスタイルと海外のモダンスタイルが融合し、デザインや機能性の工夫に富み、意匠性が高いのが特徴です。
和モダンな建築や外装はどんなもの?
和モダンな注文住宅では、例えば次のような外観デザインがよく見られます。
- 数寄屋造り
- 片流れ屋根
- 陸屋根
- 瓦屋根
- 漆喰の白壁
- 石畳
- 長めの軒、庇
伝統的な日本家屋に洋風テイストを加えるもよし、現代的な洋風デザインに和風のテイストを加えるもよし。
和のテイストを感じられれば和風、和モダンな建築といえ、日本人にとってはどこか懐かしく馴染み深い雰囲気を味わえます。
和モダンでおしゃれなインテリアの特徴
和モダンなインテリアの特徴は、伝統的な日本家屋を感じさせる畳や障子を使ったり天然素材を多く使ったりすること。
- 木、竹、珪藻土などの天然素材
- 畳
- 障子
- 襖
- 背の低い家具
注文住宅を和モダンな雰囲気に仕上げるポイントは、上記のような和をイメージさせるアイテムを取り入れることです。
日本の伝統的な建具や家具などを取り入れつつ、ベッド、クローゼット、カーテンや照明など洋風の家具なども合わせて使います。
和モダンスタイルの配色やイメージカラー
和モダンなスタイルでよく使われる色は、アースカラー、モノトーン、和を連想しやすい緑色などです。
- 土壁、漆喰、竹、和紙や石などのアースカラー
- 白、黒、ベージュ、グレー、茶色や赤茶色など落ち着いたトーンの色
- 畳、緑茶、竹などの緑系のアソートカラーやアクセントカラー
このほか朱色、紺色や葡萄色(えびいろ)などもよく合います。
和モダンのメリットと人気の理由
ところで、和モダンなデザインの注文住宅が人気な理由はなんでしょうか?
見た目におしゃれなのは言わずもがな、見た目だけで使いにくければ人気にはならないですよね。
和モダンな注文住宅が人気の理由、機能面でのメリットは以下のとおりです。
和モダンを取り入れるメリット
日本古来の工法である土壁や漆喰などの自然素材を使うことで調湿効果が期待でき、夏の蒸し暑さや冬の乾燥を調整して過ごしやすさが上がります。
そもそも伝統的な日本家屋は夏を快適に過ごすことに照準が合っているため、冬の快適さが犠牲になっていました。
必ずしも日本の気候風土に合っているとはいえなかったものの、現代の断熱技術などと組み合わせることでデメリットをカバーできます。
また自然素材を多く使い違和感なく畳を取り入れられるなど、子育て中の使い勝手の良さも魅力です。
和モダンが人気の理由
千利休によって確立された日本的な侘び寂びの文化、シンプルで洗練されたデザインは流行に左右されることなく、いつまでも古さを感じさせないのが大きな魅力。
和モダンなデザインは、自然な雰囲気を楽しみつつ落ち着いた印象があり、リビングから寝室、キッチンまで場所を問わず取り入れられます。
小さい子どもから年配の人までうれしい機能面でのメリットに加え、老若男女問わず好まれるデザインは二世帯住宅にも人気です。
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和モダンな注文住宅にする注意点
和モダンな注文住宅を理想どおりに仕上げるうえで覚えておくべき注意点を紹介します。
特に防音性や断熱性など、日本家屋の特徴的な注意点はよく覚えておきましょう。
ハウスメーカー選びのポイントや注意点
和モダンな注文住宅は、外壁の漆喰や内壁の珪藻土など職人の技量による良し悪しの違い出やすい部分が多々あります。
現在では和風建築を手がける職人が減っていることもあり、確かな技術と実績があるハウスメーカーや工務店を選ぶことが大切です。
また前述した日本家屋の断熱性の低さ、障子や襖を使うことによるプライバシーや防音性の問題などを緩和できる建築士を選ぶことも重要でしょう。
要点を押さえることで、次に紹介するコスト面の問題もクリアしやすくなります。
コスト高に?費用面での注意点
無垢材や漆喰など天然素材を多用する和モダンな注文住宅では、一般的な建材よりもコストが高くなりやすいのが特徴です。
例えば漆喰の内壁は、壁紙と比べて坪単価で3~4倍のコストがかかるため、コスト面の調整は欠かせません。
間取りや設備などの費用を踏まえつつ、特にこだわるポイントを明確にして総合的にデザインすると良いでしょう。
防音性や断熱性に注意!
伝統的な日本家屋は夏暑くて冬寒いが標準的なほど断熱性の低さが目立つほか、障子や襖などを使う関係上、プライバシーや防音性も高くありません。
先進国のなかでは特に低い部類に入るといわれるほどで、和モダンな注文住宅で快適に生活するためには対策が必須といっても過言ではないでしょう。
例えば梁の現しを生かしつつ断熱性を確保できる外断熱を取り入れるなど、和の魅力を維持しながら快適性を高める工夫が求められます。
まとめ:和と洋の割合は好みや予算で調整を
和モダンな注文住宅は、住む人の好みや予算に応じてさまざまなデザインを実現できるのが魅力です。
和と洋の割合、取り入れるデザインの種類や組み合わせはアイデア次第で無限に広がります。
現代的で便利な暮らしを確保しつつ、落ち着きやぬくもりを感じられる伝統的な素材やデザインを取り入れられる和モダンな注文住宅。
日本人らしい侘び寂びを意識し、シンプルに仕上げるのがおすすめです。
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