憧れのパントリー!使いやすい間取りは?必要な広さは?家事ラク動線の秘訣を伝授します
「食糧庫」の意味を持つパントリー。
パントリーがあるお宅にお邪魔したり、テレビで見たりして、憧れを持っている方もいるのではないでしょうか。
便利そうに思えますが、使いやすいパントリーは、家庭や使う方によってさまざまです。
この記事では、「どのようなパントリーが良いのか?」自分や家族のライフスタイルに合ったパントリーを設置するために、さまざまなタイプや間取りを紹介します。
これから、家にパントリーを作ろうと思っている方はぜひチェックしてみてください。
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パントリーのタイプ
パントリーは、大きく3つのタイプに分けられます。
それぞれに、広さや使い勝手、周りからの見え方などに特徴があります。
ウォークインタイプ
ウォークインタイプとは、納戸のように一つの部屋になっているタイプのパントリーです。
スペースを大きく取れる場合は、冷蔵庫などの家電を置くスペースを作っても良いでしょう。
「普段使う家電をパントリーに入れてしまうのは、ちょっと不便だわ……」と思う方でも、季節家電などを置いておくスペースとして活用できます。
例えば、主に夏によく使用するアイスクリームメーカー、冬場に大活躍のカセットコンロなど。
これらの季節家電は、使用頻度は低くても必要なときにはパッと出したいもの。
食品や調味料類だけではなく、そのような季節家電や調理器具などの収納場所としても、活用できるでしょう。
ウォークスルータイプ
その名のとおり、通り抜けられるタイプのパントリーです。
キッチンから洗面所へ、また玄関からキッチンへ抜けられるなど、家事動線や生活動線を意識して作ると便利に使えます。
ただし、間取りや配置が限られるのがデメリットといえるでしょう。
また、ウォークインタイプでは壁面を3ヵ所確保できるのに対して、ウォークスルータイプでは2ヵ所しか確保できません。
そのため、収納力という点ではウォークインよりも劣ってしまうことが多いでしょう。
壁かけタイプ
パントリーのなかでも、比較的手軽に設置できるタイプで、壁に棚を取り付けるものです。
キッチンの背面に設置されることが多いので、オープンで見せる収納として、また一部に扉をつけて食器棚のように使うこともできます。
ただし、収納力や見栄えはウォークインやウォークスルータイプのパントリーと比べると、劣ってしまうでしょう。
「さほど大きな収納は必要ないけれど、もうちょっとキッチン周りを整理したい」
「3人家族なので、食料品の買い置きは少しでOK」
そのようなご家庭であれば、壁かけタイプでも事足りそうです。
パントリーの理想の広さとは?
一般的に、ウォークスルー、ウォークインタイプのパントリーは、1畳以上あると使いやすいといわれています。
4人家族の場合でも、1畳程度の広さがあれば、必要な食料品や調味料などをストックしておくのに足りそうですね。
また、1畳以上あれば、自分がパントリーのなかに入って食品や荷物の出し入れ、整理をするときにも動きやすいです。
「料理が好きなので、パントリーは広く作りたい!」という方もいるでしょう。
たしかに、広いパントリーは収納力が高く、便利に使えます。
しかし、当然ながら、その分リビングやその他のスペースを削ることになってしまうので、設計段階で注意が必要です。
もし、スペースをパントリーに多く割けないのであれば、キッチンの一角に作る壁かけタイプを検討してみてください。
間口が広くなくても、高さを確保することで収納力をカバーできます。
家事が便利なパントリーの間取り
パントリーは便利ですが、どこにあっても良いわけではありません。
パントリーを便利に活用できる間取りを解説します。
キッチンの動線上
キッチンのすぐ横にパントリーを作る間取りです。
これならば、キッチンで料理を作っているときに、少し横に移動するだけで、ものの出し入れができます。
パントリーに冷蔵庫や電子レンジを収納するパターンだとしても、キッチンのすぐ隣に設置するなら大きな不便はないでしょう。
この間取りは、リビングから見えるキッチンをすっきりとした印象にできます。
リビングから見える物が少なくなるため、極力生活感のないキッチンにこだわりたい方におすすめです。
キッチンと洗面所付近をつなぐ
キッチンと洗面所付近の間にウォークスルータイプのパントリーを設置する間取りもおすすめです。
洗面所には洗濯機を置いている家庭も多いでしょう。
調理と洗濯など、複数の家事を同時にこなさなければならないとき、最短の動線で移動できるのは便利に感じるはずです。
また、子どもが入浴中のときに、キッチンからパッと様子を見に行けると安心ですね。
キッチンと洗面所の行き来は意外と多いもの。
ウォークスルーパントリーの扉を開けておけば音も聞こえやすいため、朝や夕方の忙しい時間も家事がしやすくなります。
玄関付近とキッチンをつなぐ
こちらも、ウォークスルータイプのパントリーですが、間取りとしては玄関付近とキッチンの間をつなぐプランです。
買い物から帰ってきて、重たい荷物をキッチンまで運ぶのは大変です。
また、宅配で届いたウォーターサーバー用の水やお米なども同様ですね。
もし玄関近くにパントリーがあれば、買い物から帰ってきてすぐに、また宅配で届いてすぐに収納できます。
もし、シューズインクローゼットがある、または作る予定があるならば、そこからパントリーへとつなげて、玄関からキッチンまで通り抜けられる動線も便利です。
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パントリーを作るときの注意点
あると便利なパントリーですが、作るときにはいくつか気をつけたい点があります。
なかを隠したい場合は扉をつける
キッチン背面やリビングから見えるパントリーは、整理しておかないとごちゃごちゃして見えますし、生活感が出る要因となります。
「キッチンをすっきり見せたいけれど、保管は大ざっぱにしたい!」という場合は、パントリーに扉をつけるのがおすすめです。
引き戸なら普段は開けっぱなしにしておけば、出入りがしやすいです。
そして、来客時などの隠したいときだけ閉める、という使い分けがしやすいでしょう。
換気ができるようにする
パントリーを食糧庫として活用するなら、パントリー内の環境管理も大切です。
特に出入り口が一つしかないウォークインタイプは、湿気や熱がこもりやすくなるので注意しましょう。
出入り口とは反対側に窓や換気口を作り、換気ができるようにしておくのがベストです。
棚の奥行きは長くしすぎない
パントリーを広くとると棚も大きく作れますが、奥行きがありすぎると奥のほうが使いにくくなってしまいます。
気付いたら、奥のほうに手つかずのまま食材が残って、古くなってしまった……ということにもなりかねません。
パントリーの棚の奥行きは、30〜40cmくらいが使いやすいでしょう。
そうすれば、パスタやワインボトルなども横に並べて置けます。
また、高い場所も手が届きづらく、使いにくい場所です。
そのため、使用頻度が低いものを置く、ハンドル付きのケースに入れるなどの工夫が必要となります。
照明を忘れずにつける
「保管庫だから暗くても大丈夫!」
そう思うかもしれませんが、照明は必要です。
食品の外装箱に書いてある賞味期限などの文字を読んだり、なかで仕分け、整理の作業をしたりすることもあります。
保管する荷物を持っていて両手がふさがった状態でも電気がつくように、人感センサー付きの照明だと便利なうえに、消し忘れも防げるのでエコですね。
コンセントの設置場所をよく考える
パントリー内に電子レンジや炊飯器を置く場合は、設置場所を決めてからコンセントの位置を決めましょう。
家事スペースを兼ねるパントリーにする場合には、アイロンなどを使う可能性もあるかもしれませんね。
冷蔵庫など固定で使うコンセント、アイロンやミキサーなど必要なときに使うコンセント、どこにあったら使いやすいかを考えて決めておきましょう。
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まとめ
パントリーがあると、食料品や調味料、家電などを収納できるので大変便利です。
パントリーには3つの種類があり、ウォークインタイプとウォークスルータイプ、そして壁かけタイプがあります。
それぞれのタイプごとに、収納力や家のなかでの役割も違ってくるので、自分たちのライフスタイルに合ったものを選びましょう。
そして、間取りもよく検討する必要があります。
パントリーのタイプや間取りを決めたら、換気や照明、棚の作り方やコンセントの位置などの細かい点までよく考えて設計してください。
パントリーを作って、より楽しく使えるキッチンを目指してみてはいかがでしょうか。
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