注文住宅の窓で後悔したくない!種類や決め方のコツをご紹介
注文住宅の窓は家の印象を左右するのはもちろん、居心地、使い勝手、冷暖房効率などさまざまな部分に影響を与えるポイント。
おしゃれな家になるよう窓のデザインにもこだわりたいところですが、外観や機能面で難がある家にならないよう注意が必要です。
窓は住宅完成後に修正するのがとても難しいため、気に入らないまま何十年も住むことになったら後悔してしまいますよね。
注文住宅の窓で後悔しないよう、窓の種類から選び方の基本、失敗しないためのコツを紹介します。
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注文住宅でよく使われる窓の種類
窓は細かく分けると20種類以上あり、用途や目的に応じた使い分けが求められます。
理想の注文住宅を作り上げるためにはすべての種類を検討する必要がありますが、まずは基本の3種類の特徴を覚えておきましょう。
引き違い窓
引き違い窓は日本で見られる最も一般的な窓で、左右2枚のガラス戸を左右に動かして開閉するタイプの窓です。
リビングやバルコニーなど、庭につながる場所によく設置され、掃き出し窓としてよく使われます。
開閉しやすいのでバリアフリーにも対応し、狭いベランダなどでも設置可能で使いやすいのがメリットです。
出入りがしやすく視認性も高いのに価格が安いなどのメリットもあります。
一方で、通風性に関しては正面からの風は取り込みやすいのものの壁沿いに吹く風には弱く、構造上隙間ができるため気密性も高くありません。
さらに、防犯性やプライバシー空間の設置に向かないなどのデメリットもあります。
滑り出し窓
滑り出し窓は、縦、横いずれかの軸を起点にして屋外側へ開閉するタイプの窓です。
回転軸により縦軸で回転する縦滑り出し窓(横開き)、横軸で回転する横滑り出し窓(縦開き)の2種類があり、それぞれに特徴があります。
縦横どちらの滑り出し窓も気密性が高いので高気密工断熱住宅と相性が良く、正面から吹く風を室内に取り込むのが得意です。
特に縦滑り出し窓は全開で90度近くになり、壁沿いに吹く風を室内に取り込むウインドキャッチャーの役割を果たし、引き違い窓と比べて10倍多く風を取り込んでくれます。
垂直方向に開閉する横滑り出し窓は、ひさしの役割も果たしてくれるのが特徴で、雨の侵入を防ぎながら風を取り入れたり、開閉角度を調整してプライバシーを守りながら換気したりできるのもメリットです。
洗面所、浴室やトイレなど、人目を避けながら換気をしたい水回りなどでよく使われます。
一方で、縦滑り出し窓は水平方向に開閉するため雨が室内に侵入しやすい点、横滑り出し窓は構造上ほとんど風通しがない点などがデメリットです。
いずれの滑り出し窓も外側に網戸、面格子やルーバーなどを取り付けられないため、必然的に網戸は室内に付けることになることにも注意が必要です。
FIX窓(はめ殺し窓)
FIX窓は採光と視認の役割に限定した窓で、固定されて開閉できないタイプの窓です。
ガラスを箱型に組み合わせた断熱性や遮音性に優れるガラスブロック窓などもあり、吹き抜け上部や天窓(トップライト)でよく使われます。
FIX窓のメリットは、開閉機構が必要ないため窓枠(サッシ)を最小限の細枠にでき、見た目がスッキリする、気密性や断熱性が高い、形の自由度が高く大きくできるなどがあります。
形状や大きさの自由度が高いため、窓から見える風景を絵画のように切り取って見せるピクチャーウインドウとして用いるのも人気です。
反面、開閉できないので通風性は皆無なうえ、掃除がしにくいなどのデメリットがあります。
特に高所に取り付けた場合、外側の掃除は専門業者に依頼することになるでしょう。
また、断熱性が高いとはいえ、夏は直射日光が降り注ぎ室内が熱くなりすぎることも珍しくありません。
天窓で使用する場合は特に対策を検討する必要があるでしょう。
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窓の位置(配置)や大きさ、数の決め方のコツ
上記で紹介した3種類のほかにも、細かく分けると多種多様な種類の窓があります。
注文住宅の窓選びでは、どこに、どの窓を、いくつ配置するのかで見た目も使い勝手も大きく変わるため悩みどころでしょう。
後悔しないために押さえておきたいコツやポイントを紹介します。
注文住宅で窓選びが大事な理由
注文住宅で窓選びが大事な理由として、まずは窓の基本を理解する必要があります。
窓を設置する主な目的は採光ですが、視認性や通風性なども重要です。
また窓の構造や大きさなどは気密性や断熱性にも影響するため、室温、湿度、冷暖房効率なども考慮する必要があります。
にもかかわらず、住宅が完成したあとで窓を加減したり配置を変更したりするのは難しく、不可能な場合も少なくありません。
理想の注文住宅を作るうえで取り返しのつかない事態を招くおそれがあるからこそ、どこに、どのような窓を、いくつ設置するのかしっかりと検討する必要があります。
窓の位置(配置)や大きさ、数の決め方
窓は、基本となる採光、視認性、通風の3要素を部屋の間取りやコンセプトなどに合わせて適切に選ぶことが大切です。
考えるポイントは、眺望はどうか、風通しはどうか、外からの視線は気にならないかどうかや日当たりの良い時間帯に合っているかどうかなど。
これらを踏まえ、最適な形状(縦横)や開閉機構(上下左右)を選びましょう。
窓の素材や構造、機能性も大事に
注文住宅の窓選びはデザインも大切ですが、それ以上に重要なのが機能性です。
採光性や通風性はもちろん、断熱性、気密性、掃除やメンテナンスがしやすいかどうかやプライバシーを保たれているかどうかなどを検討します。
特に掃除を含むメンテナンス性は注意すべきポイントです。
専門業者に依頼する必要があると、ランニングコストに大きく影響します。
後悔しがちな失敗ポイントは?
注文住宅の窓で後悔しないためには、実際にどのような失敗例があるのか知ることが大切です。
注文住宅である以上、まったく同じ失敗が起こるとは限りませんが、完成後に後悔しないよう3つの例を紹介します。
窓をたくさん設置しすぎた
窓が多いほど採光性が上がり部屋が明るくなるものの、あまりにたくさん設置しすぎると以下のような不都合が生じるかもしれません。
- 窓がある場所には家具が置けない
- 防犯性が悪くなる
- 断熱性、気密性が下がる
また、カーテン購入費用がかさんだり、カーテンの洗濯が面倒だったり、壁面を使ったレイアウトや飾りつけがしにくくなったりするデメリットもあります。
眩しい、暑い、寒いなどの後悔
明るいリビングを目指して採光性が高い窓を設置したいと考えている方は少なくないでしょうが、次のような不都合が起こるかもしれません。
- 眩しすぎる
- 暑い
- 床や家具が日焼けする
- 隙間風が入ってくる
- 寒い
大きな窓なら言わずもがな、小さな窓でも天窓にFIX窓を採用した場合には常に夏の日差しが入り続けて暑かったり、一部分だけ日焼けしてしまったりする可能性があります。
また、寝室では夏場は早朝から部屋が明るくなる、日当たりが良すぎて暑くなり寝ていられないなどの失敗例があるので注意しましょう。
窓の大きさや位置が外観に影響
窓は家の中からだけでなく外からも見えるうえ、外観に大きく影響します。
大きさがバラバラだったり、位置があべこべだったりするとネガティブな印象を持たれることもあるため注意が必要です。
あえて崩す配置はとても難易度が高いため、そうしたデザインが得意な設計士の協力が欠かせません。
基本的ですが外観の印象が良い縦横ラインが揃った配置から検討すると良いでしょう。
まとめ:窓選びで後悔しないために
注文住宅の窓で悩む方は多く、こだわりすぎた結果「ここはいらなかった」「もっと増やせばよかった」などと後悔することも少なくありません。
価格やおしゃれさはもちろん大切ですが、どこに、どのような窓を、どう配置するかも大事なポイントです。
見た目だけでなく、実際にその場所で使うときに使いやすいかどうか、プライバシーなど不都合な点がないかなどをよく考えると良いです。
家具の配置などの細かな部分まで、できるだけ具体的に想定するとおしゃれで使いやすい理想の注文住宅に近づくでしょう。
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