新築住宅でロフトを作って失敗や後悔をしないために考えておきたいこと
「マイホームにはロフトを作りたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?ロフトは部屋のスペースを増やせるのはもちろん、隠れ家にいるようなワクワク感もあるため子どもから大人まで人気です。
しかし、ロフトにはいくつかのデメリットもあり、作ったあとに失敗したと感じることも……。
そこでこの記事では、ロフトを作って失敗しないために考えておきたいことをご紹介します。
ロフトの魅力や活用方法も、ぜひチェックしてください。
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ロフトと認められる条件
新築にロフトを作るには、次のような条件を満たす必要があります。
天井の高さは1.4m以下
- ロフトの面積はロフト下階の床面積の2分の1まで
- ロフト出入り口以外の開口部は床面積の20分の1以下
- ロフト専用のはしごを用意する(はしごは可動式・収納式問わず、固定階段が認められる自治体もある)
上記のような条件を満たしていないとロフトと認められません。
条件を満たさないロフトを作ってしまうと、2階建ての家でも3階とみなされ、固定資産税などの費用が多くかかってしまいます。
なお、地域の自治体によっても条件が異なるため、確認したうえで検討しましょう。
ロフトがある新築住宅の魅力とは?
新築にロフトがあると、天井の空間に小さな一部屋ができて開放的に見える、自由に使えるなど、さまざまな魅力があります。
スペースを有効活用できる
ロフトを作ることで、デッドスペースを活用できます。
敷地面積がそれほど広くない場合は、ロフトを作ることで部屋数を確保できるのが魅力ですね。
本来、天井空間や屋根裏は有効活用できないスペースです。
そこにロフトを作ることで、使えないスペースが使えるようになります。
また、ロフトの条件を満たしていれば、ロフトの面積は登記床面積に含まれません。
2階建ての家に条件を満たしたロフトを作るなら、固定資産税はそのままで一部屋多く確保できます。
部屋が広く見える
ロフトを作ると必然的に天井上部が広がって空間に奥行きができるため、部屋が広く見えるメリットがあります。
天井が高くなるだけでも開放感がアップしますよね。
空間をより広く見せたい方は、リビングにロフトを作るのがおすすめ。家のなかでも比較的広く、家族が集まるリビングにロフトを設置することで、より開放的で過ごしやすい空間が作れます。
多様な使い方ができる
ロフトは収納スペースとして活用されることが多いですが、その他にも多様な使い方ができます。
子どもの遊び場や寝室として使うほか、映画鑑賞・読書・楽器などを楽しむ趣味スペースにするのもおすすめです。
ロフトはスキップフロアとの相性も良いので、空間にメリハリをつけて有効活用したい方は検討してみるもの良いでしょう。
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新築住宅にロフトを作って失敗したと感じるポイント
ロフトのある部屋はとても魅力的ですが設置後のデメリットもあるため、失敗したと感じないためにも事前に把握しておきましょう。
空調が効きにくい
ロフトを作ると空間が広くなるため、空調が効きにくくなります。
空間がつながっているため、空調の風が部屋全体を循環するのに時間がかかってしまい、冷暖房効率が下がるためです。
暖かい空気は上に行くため、夏場のロフトは屋根からの太陽熱も加わり、特にむし暑くなります。
また、冬場は暖房の空気が天井やロフトに滞留し、下の階が冷えやすくなることも。
サーキュレーターや扇風機を置き、部屋の空気を循環させるほか、屋根の断熱材性能も検討すると良いでしょう。
昇り降りが大変
ロフトを使うには、はしごを昇り降りする必要があります。
毎回はしごを出し入れするのが大変だったり、年齢とともにはしごの昇り降りが辛くなったりして、次第にロフトを使わなくなることも少なくないようです。
また、子どもが小さいうちは一人で昇り降りするのが危険なため、せっかくロフトを作ったけれど使わないケースもあります。
スペースは取るものの、固定階段を設置すれば安全性や使いやすさが向上します。
固定階段の設置可否は自治体によって異なるため、事前に確認してみてください。
掃除が大変
ロフトは掃除がしにくい点も考慮しておく必要があります。
掃除のたびに掃除機を持ってはしごを昇り降りするのは容易ではありません。
天井も低いため、掃除のたびにかがまなければならないのも大変です。
しかし、ロフトは熱がこもりやすく、埃がたまるとカビが生える可能性もあります。
定期的にロフトの掃除をする必要があるため、専用の掃除機や掃除用具を備えることも検討しておきましょう。
有効活用できる新築住宅のロフトの使い方
せっかくロフトを作るなら、使わなければもったいないですよね。
ここでは、ロフトを有効活用する方法の一例をご紹介するので、使い方の参考にしてみてください。
物置として使う
物置としてロフトを活用すれば、収納スペースを多く確保できます。
出し入れする頻度の少ない季節家電などを収納するのに使えば、頻繁にロフトを昇り降りする必要もないでしょう。
ロフトを物置として使用する場合、荷物を持ってはしごを昇り降りするのが大変なため、固定階段か階段式収納を検討しましょう。
固定階段は自治体に確認が必要ですが、階段式収納はあと付けも可能です。
階段式収納なら、ロフトの昇り降りがしやすくなるのと同時に収納スペースも増やせますよ。
子どもの遊び場・ワークスペースとして使う
子どもの遊び場やワークスペースとして使用するのもおすすめです。
なお、遊び場やワークスペースにするなら、2階などの個室よりもリビングにロフトを作るほうが良いでしょう。
リビングにロフトがあることで、親はロフトで遊んでいる子どもの様子を確認したり、会話したりしながら家事ができます。
子どもと親が同じ空間にいることで、お互いに安心感を得ながら過ごせるのもメリットです。
ワークスペースにする場合も、適度にリビングと空間が区切られていることで気持ちを切り替えやすいでしょう。
洗濯干しスペース
天窓があるロフトなら、適度に光が当たり洗濯物が乾きやすいため、洗濯干しスペースとして活用できます。
洗濯物専用のスペースを作っておけば、雨や花粉などで外に干せない日も重宝するでしょう。
洗濯干しスペースにする場合は、洗濯物を持ってロフトを行き来することになるため、はしごではなく階段を設置するのがおすすめです。
まとめ
ロフトは空間を有効活用でき、開放感が生まれる、さまざまな使い方ができるなど魅力が多い一方、デメリットも把握しておかないと設置後に失敗するケースもあります。
新築でロフトを設置したい方は、冷暖房が効きにくい、昇り降りが大変、掃除がしにくいことなども考えたうえで決めることが大切です。
ロフトは収納スペースのほか、遊び場やワークスペースとしても使用でき、うまく活用できれば暮らしの快適さがアップします。
ぜひ上手に取り入れて、ステキなマイホームを建ててくださいね。
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