住宅ローンは何歳まで借りられるの?年齢制限はある?
住宅を購入する時期は、その人のライフプランによってさまざまです。
子どもがある程度大きくなってから、家を買う方もいるでしょう。
高齢になってから住宅ローンを組む際、心配になるのが住宅ローンの年齢制限です。
「この年で、30年ローンを組めるのか」と不安を覚える方も多いことでしょう。
この記事では、住宅ローンの年齢制限を解説します。
住宅ローンがいつまで組めるのか、何歳までに完済すればいいのかなども詳しく解説するので、これから住宅を建てる予定がある方は、参考にしてください。
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住宅ローンは何歳まで借りられる?
はじめに、住宅ローンは何歳まで借入でき、何歳までに完済しなければならないのか、その目安を解説します。
この目安がわかれば、住宅ローンをいつまでに組めば良いのかわかってくるでしょう。
住宅ローンの申し込みが可能な年齢は
住宅ローンの申し込みが可能な年齢は、金融機関によってまちまちです。
一例をあげると、みずほ銀行が71歳未満、三井住友銀行が70歳の誕生日まで住宅ローンを組み始めることができます。
一般的に、75歳まで働けるので、住宅ローンを申し込める年齢も高めになっています。
なお、住宅ローンを組み始められる下限は、20歳です。
2022年より成人年齢が18歳に引き下げられましたが、基本的に10代では住宅ローンを組めません。
銀行やプラン別借入時の年齢制限
前述したように、金融機関によって借り入れできる年齢が異なります。
かつては、65歳までが多かったのですが、現在は70歳までなら借りられる銀行も増えました。
また、フラット35も、70歳まで借り入れを受け付けています。
一方、新生銀行やau自分銀行など借入時の年齢が65歳までの銀行もあります。
年齢が高めになってからローンを組みたい場合は、加入申し込み年齢の上限が高い銀行を探すのがおすすめです。
住宅ローンは何歳までに完済?
住宅ローンは長期間支払っていくことを前提としたローンです。
しかし、「ローンを支払っている最中に病気や加齢などの理由で働けなくなったり、死亡したりするリスク」を抑えるため、完済するまでの年齢上限が定められています。
ここでは、住宅ローンは何歳までに完済しなければならないのか、一例を紹介します。
フラット35の場合は……
フラット35は半民半官の住宅ローンです。
一定の収入はあるけれど正社員でないなど、住宅ローンを組みにくい方向けに作られたもので、15年から最長35年まで組むことが可能です。
そんなフラット35は70歳未満なら加入が可能で、完済の年齢は80歳です。
ただし、35年のローンを組みたければ、44歳までに加入する必要があります。
69歳で住宅ローンに加入し、35年ローンを組むことはできません。
69歳で加入した場合は、10年でローンを組む必要があります。
大手都市銀行の完済時年齢と借入期間
大手銀行の完済年齢も80歳未満(79歳)のところが大半です。
みずほ銀行は81歳未満、三井住友銀行は80歳までの誕生日、三井東京UFJは80歳未満です。
延長は基本的に認められません。
70歳でローンを組んだ場合は80歳までに完済しなければならないので、借り入れられる期間は10年です。
それを考えて、ローンを組み始められると良いですね。
理想的な住宅ローンの借入と完済は何歳まで?
では、理想的な住宅ローンの借入と完済期間は何歳まででしょうか?
ここでは、ローンの借り入れ時期と完済時期のモデルケースを解説します。
35歳までに組み、65歳までに完済
住宅ローンを最長まで組みたいのならば、30代のうちにローンを組むのがおすすめです。
80歳までローンを組めますが、80代でも収入を確保し続けるのは難しいでしょう。
可能ならば定年する65歳、定年延長が前提でも70歳までに完済しておくことがおすすめです。
35歳までに住宅ローンを組み、65歳までに返済するのを一つの目安にしましょう。
住宅ローンを組みはじめる年齢も30代が最も多くなっています。
年代別、住宅ローンを組む際の注意点
最後に、年代別に住宅ローンを組む際の注意点を紹介します。
これから住宅ローンを組むことを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
30歳までに住宅ローンを組むなら……
30歳までに住宅ローンを組む場合、用意できる自己資金が限られているデメリットがあります。
一方で、長く住宅ローンを組めるので、月々の返済額を低く抑えることも可能です。
また、25歳で住宅ローンを35年間で組んだ場合、完済したときは60歳とまだ現役です。
そのため、余裕がある返済ができるでしょう。
ただし、上限いっぱいまで借入をした場合、金利がかさんで最終的に支払額が膨らむこともあります。
このほか、住宅ローンを高めに設定しすぎると教育資金などほかの資金が貯められなくなる恐れもあるので注意が必要です。
40歳までに住宅ローンを組むなら……
40歳までに住宅ローンを組む場合、ある程度自己資金が貯まっていることが予想されます。
35歳でも35年ローンを組めますが、完済するのが70歳と少々年齢が高めになるのがデメリットです。
できれば、繰り上げ返済をする、25年ローンを組むなど、現役の頃に完済できるようにしておきましょう。
そうすれば、余裕ある返済となり、不測の事態が起こりにくくなります。
50歳までに住宅ローンを組むなら……
40歳から49歳までに住宅ローンを組む場合、長期間のローンを組むことはおすすめできません。
40歳で35年ローンを組んだ場合、完済は75歳となり、定年している可能性が高いでしょう。
また、退職金で一括返済を考えている場合も、老後資金の用意ができなくなる可能性もあります。
退職金をあてにせず、頭金を多めにして短期間のローンを組むのがおすすめです。
50〜70歳から住宅ローンを組むなら……
50歳から70歳まで住宅ローンを組む場合、返済期間中に年金生活になる可能性もあります。
また、介護や病気などの問題が発生してお金がまとまって必要になることもあるでしょう。
やむを得ない理由で50~70歳の間にローンを組む場合、年金生活でも返せる額を短期間で借りるのがおすすめです。
また、借りる前にファイナンシャルプランナーに相談する、シミュレーションを念入りにするなどしましょう。
このほか、団信に入れないことも覚えておきましょう。
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まとめ:教育費や老後資金もあわせて考えて
住宅ローンはライフプランにあわせて選ぶことが大切です。
35年間ローンを組むと、教育費や生活費、さらに老後資金も視野に入れて計画を立てなければなりません。
正解がなかなか見つからないときは、ファイナンシャルプランナーに相談するなど、複数のアドバイスを受けるのがおすすめです。
▼住宅ローンは計画的に。老後破産のリスクも知っておきたい方はこちらもご覧ください。
老後破産リスクを回避する6つの対策|破産の原因や実情も解説|不動産投資の教科書
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