注文住宅の購入でトラブルを未然に防ぎたい!よくある事例・対処法

注文住宅は、施主がこだわりを持ってハウスメーカーや工務店に依頼する大きな買い物です。
できるだけスムーズに取引を終えるために関係者は尽力します。
しかし、注文住宅を購入する際にトラブルが発生するケースは、決して珍しくありません。
その一方で、注文住宅のトラブルを回避するポイントもあります。
今回は、注文住宅を購入する際によくあるトラブル事例と、トラブルを回避するポイントを解説します。
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注文住宅の購入でよくあるトラブル事例
はじめに、注文住宅を購入する際に起こりがちなトラブル事例を紹介します。
トラブル事例を知っていれば、回避する対策も立てられます。
注文住宅の購入を検討している方は、参考にしてください。
施工ミスや不具合が多い
公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の公表によると、2021年度に財団に寄せられた紛争処理の申請のうち、最も多い解決方法が「補修」でした。
これは、購入した注文住宅に基礎や外壁のひび割れ、床や内壁・建具の変形、雨漏りなどが起こっていたので、メーカーの責任で補修をしてもらったという内容です。
つまり、施工ミスや工事の不具合によって外壁や基礎にひび割れが発生したり、雨漏りが起こったりといったトラブルがそれだけ多いことを意味します。
家を建築する工務店の技量には差があります。
そのため、もし、問題のある工務店が工事をおこなえば施工ミスや不具合が発生する可能性が高まるので注意すると良いですね。
出典:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「紛争処理の実施状況」より
工期の遅れによる追加費用の発生などお金のトラブル
家の建築はどうしても天候に左右されます。
天候不順で雨が多いと、工期が遅れることもあるでしょう。
また、注文していた建材の入荷遅れなども工期の遅れにつながります。
工期が遅れると仮住まいの家賃を余計に払わなければならなくなるなど、追加費用がかかります。
このとき、追加費用の支払いをハウスメーカーや工務店と施主側、どちらが持つかでトラブルに発展することもあるでしょう。
また、つなぎ融資を受けている場合、工期が遅れることで利息分が膨らむケースもあるため、トラブルに発展することもあります。
ハウスメーカーの営業マンとのトラブル
営業マンと実際に施工する業者との間で連絡がうまくいかないと、「言った、言わない」のトラブルに発展することもあります。
例えば「営業マンができると太鼓判を押したので依頼したら、実際はできなかった」「料金はサービスすると言ったのに、後日請求書が届いた」などです。
多くのスタッフが注文住宅の建築にかかわるほど、「言った・言わない」のトラブルが発生しやすくなります。
そのため、同じ担当者が最初から最後まで一貫して注文住宅の施工にかかわることを強みにしている工務店やハウスメーカーもあります。
近隣住宅からのクレーム
注文住宅を建築する際、近隣住民より工務店にクレームがつくこともあります。
ゴミの片付け方や作業車の留め方、さらに騒音などがクレームの原因になりやすいでしょう。
近隣住民からのクレームは、一概に工務店やハウスメーカーが悪いとは断言できません。
しかし、クレームは対処法を間違えると深刻なトラブルに発展することもあります。
一度トラブルに発展すると、長い間感情的なしこりが残ることもあるでしょう。
長い間そこに住まなければならない施主にとっては深刻な問題です。
注文住宅のトラブルの対処法や相談先は?
注文住宅を購入する際に発生したトラブルは、まず施主とハウスメーカー・工務店で話し合いをして解決を試みます。
しかし、どうしても解決できないこともあるでしょう。
ここでは、話し合いでトラブルが解決しなかった場合の相談先をご紹介します。
国民生活センター(消費生活者センター)
国民生活センターは、広く消費者トラブルを解決するための組織です。
注文住宅を購入する際にトラブルが発生したときは、まずここに相談してみましょう。
相談は、消費者ホットライン「188」に電話してください。
なお、一部のIP電話からはつながらないので注意してくださいね。
また、土日祝日の10~16時の間は、国民生活センターで代わりに相談を受け付けています。
詳しくは、国民生活センターの公式ホームページをご確認ください。
参考:国民生活センター
法テラスや弁護士
トラブルの解決が当事者同士では難しい場合、弁護士を挟むと解決につながるケースもあります。
弁護士に相談すると、30分~1時間あたり5,000円の費用がかかります。
しかし、事務所によっては「最初の30分は相談料無料」といったところもあるので、相談だけしてみたい場合は初回相談料無料の事務所を利用してみましょう。
また、「日本司法相談センター・法テラス」に電話すれば、通話料はかかりますが相談料無料で、法制度や相談機関・団体などを教えてもらえます。
詳しくは、法テラスの公式ホームページをご確認ください。
参照:法テラス
住宅瑕疵(かし)担保責任保険
住宅瑕疵担保責任保険とは、新築住宅に瑕疵があった場合に補修をおこなった業者に支払われる保険です。
瑕疵は、工務店やハウスメーカーが意図していなくても発生するケースもあります。
住宅瑕疵担保責任保険に入っていれば、工務店やハウスメーカーの負担なく修理が可能です。
注文住宅購入の際に発生したトラブルが、住宅瑕疵担保責任保険が適用される種類のものであれば、解決までスムーズに進みやすいでしょう。
なお、この保険に加入しているかどうかがわからない場合は契約書に記してあるので、確認してみてくださいね。
注文住宅のトラブル回避のために
最後に、注文住宅を購入する際のトラブルを回避するポイントや注意点を紹介します。
少し注意を払ったりポイントを押さえたりするだけで、トラブルが回避できる可能性が高まります。
信頼できる施工業者を選ぶ
信頼できる業者を見つけることは、トラブルを防ぐ大切なポイントです。
業者は、施工費用の安さだけでなく、実績や評判も十分確認したうえで選択しましょう。
複数の業者で迷っている場合は、相見積もりを作ってもらうのもおすすめです。
見積もりがわかりやすく、施主の疑問に丁寧に答えてくれる業者は信頼できます。
口コミサイトもある程度信頼はできますが、短期間でたくさんの良い評価がついている業者より、長期に渡って一定数の良い評価が付き続けている業者を選ぶと良いです。
営業担当とのコミュニケーションに注意
「言った、言わない」のトラブルを防ぐためには、大切な決まりごとは必ず文章で残しておくことが大切です。
また、電話よりもメールやLINEを連絡手段にすると、ちょっとしたことでも文章が残せます。
メモ程度でもいつ、誰が、何を言ったかを記しておけば、いざトラブルになったときも責任の所在がすぐにわかるでしょう。
また、途中で担当者が変わる場合は、新旧の担当者の前で「どのようなことを契約したか」を確認していくのもおすすめです。
引き継ぎ資料を作っている場合は、施主も目を通しておきましょう。
着工前に近隣住宅に挨拶する
地鎮祭のときや工事が始まる前に、施主と現場監督がそろって近隣住民にあいさつをしていくと、トラブルが起こりにくくなります。
「ご迷惑をおかけします」の一言があるだけで、相手の印象も大きく変わるでしょう。
また、新しい土地に引っ越して家を建てる場合は、自己紹介も兼ねられます。
工務店からあいさつの仕方のアドバイスを受け、粗品なども持参するといいでしょう。
まとめ:内覧時にも隅々までチェック
注文住宅に関するトラブルは、どのようなハウスメーカーや工務店とでも起こる可能性があります。
注文住宅の施行を検討する場合、住宅展示場に足を運ぶ方も多いでしょう。
そのときに、モデルハウスをすみずみまで内覧してチェックし、担当者にトラブルの際の対処法を質問しておくと安心できますよ。
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