冬暖かい家は実現可能? 寒い家のデメリットとママが喜ぶ光熱費を抑える家づくり

冬暖かい家は実現可能? 寒い家のデメリットとママが喜ぶ光熱費を抑える家づくり

リビングは暖房が効いて暖かいけれど、一歩他の部屋へ移動すると寒いという家は多いですよね。「冬温かい家」には誰もが憧れます!

断熱をしっかり施した家は暖房をあまり使わなくても暖かくなるため、結果光熱費も抑えられます。

お財布に優しい家づくりは子育てママにとっても見逃せないポイントです。

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寒い家のデメリット

寒い家が与えるダメージは家計だけではありません。体や建物にまで影響します。

寒い家は光熱費がかかる

光熱費

家が寒いと、たくさん暖房をつけます。

エアコンだけでなく、石油ファンヒーターや石油ストーブと組み合わせたり、部分的に電気ストーブや赤外線ヒーターをつけたり、オイルヒーターを使うこともあります。

ガスファンヒーターを使う家庭もあるでしょう。

このように多くの暖房器具を使うと当然光熱費がかかり、家計に大きなダメージを与えます。

子育て世帯にとっては光熱費による出費は、なるべく押さえたいところです。

寒い家は体に悪い

ヒートショック"

寒い家は体にも良くありません。特に問題は入浴時です。

冬の寒い日は、リビングを暖房でしっかり暖めています。

お風呂に入る時は、暖かいリビングから寒い脱衣場に行き、熱いお風呂に入るので血圧が乱高下し、ヒートショックが起きます。

厚生労働省人口動態統計(令和3年)によると、入浴中に亡くなる高齢者は4,750人とされています。そのうち多くがヒートショックと言われています。

※参考:交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意! | 政府広報オンライン

寒い家は住宅性能を落とす

結露

外気温が低い日は、窓辺と暖かい部屋の空気が窓ガラスに触れることで結露が起こります。

結露は放置しておくとカビが発生するので小まめに拭き取る必要があります。

また、結露は窓や壁だけでなく壁の内側の断熱材にまで及び、湿った断熱材や木材を放置しておくと気づかないうちに腐朽し、住宅性能を落とすことになります。

暖かい家の作り方

ここからは、何をすれば冬暖かい家が実現できるのか、暖かい家を作るにはどのような方法があるのかご紹介していきます。

断熱性を高くする

断熱材

暖かい家を作るのにまず必要なのが断熱性です。

断熱性のある家とは、断熱材をしっかりと施した家のこと。

50年以上前の家屋には断熱材が入っていないので、床板の隙間から、地面が見えていました。

そのため、床下から外気が伝わり、「底冷え」していました。

天井や壁も現在のような断熱材はありませんでした。

断熱材は床板の下や壁の内部、天井の下に施工することで、外部からの暑さ・寒さなどの熱を遮断します。

同時に、断熱材には室内からの熱が外に逃げない役割もあります。

しっかりと断熱を施すことで、外気温を受けにくく、暖房で温めた室内の熱を逃がしにくい家を作ることができます。

気密性を高くする

建てつけの悪い家は、柱と壁、壁と窓、天井、床などに隙間ができ、「隙間風」が入ります。

そこから外気が入る家のことを気密性が低いと言います。

隙間があれば、当然外から冷気が入り、いくら暖房をつけていても寒いままです。

この隙間を埋めることが気密性を高くし暖かい家を作ることにつながります。

上で紹介した断熱材の他、防湿シートや気密テープなどでしっかりと隙間を埋めていくことで気密性が高まります。

暖かい床材を選ぶ

暖かい床

冬に素足でフローリングの上を歩くとヒヤリと感じたことはありませんか?

実は、冷たいフローリングは合板でできていて、複数の板を接着剤で張り合わせた上に木目をプリントしたシートが貼ってあります。

冷たい空気が床に伝わるので、ヒヤリとします。この冷たさを感じさせないのが、「無垢の床材」です。

無垢とは一枚の木をそのまま床材に加工したもの。木材本来の温かみを感じられるため、冬に素足で歩いても冷たさを感じません。

また、タイルもひんやりしているため、暖かさを求めるなら、洗面所やキッチンにはタイル以外の床材を貼ることをおすすめします。

間取りを工夫する

吹き抜け

一般的に言われていることですが、暖かい空気は冷たい空気より軽く上昇するため、リビングが吹き抜けになっていると熱が上に逃げてしまいます。

リビングに階段がある場合も、暖気が2階に逃げ、1階は暖房をしていても寒くなります。

暖かさを求めるなら吹き抜けやリビング階段は考えない方が良いでしょう。

吹き抜けでも暖かさを逃がさない対策として、天井にファンをつけ、空気を回遊させる方法があります。

また、冬の日当たりを考慮した窓の取り方を考えることも有効です。

窓の大きさとサッシの種類を考える

冬は6割の熱が窓から逃げていくことをご存じですか?

明るいリビングを求めて大きな窓を設置するとそれだけ熱が奪われてしまいます。

そこで取り入れたいのが断熱ガラスと断熱サッシです。

近年は断熱性能を高めた窓が普及しています。

複層ガラス

以前はガラス一枚の単板ガラスでしたが、最近は断熱用にガラス2枚の複層ガラスが主流となっていますし、サッシもアルミサッシではなく、熱伝導率の低い樹脂サッシを選ぶと窓の断熱性は大きくアップします。

また、断熱窓なら結露も発生しません。

※参考:資源エネルギー庁

全館空調という選択肢

全館空調とは、1つの暖房器具で家じゅうを暖めることです。

24時間空調を稼働させることにより、リビングだけでなく、2階居室や洗面所など家の中がどこでも暖かいので、寒い冬も部屋の移動が苦にならないという大きなメリットがあります。

ここで注意したいのは、全館空調するにはしっかりとした断熱を施していないと効果が半減するということです。

結果、月々の電気代が高くなってしまいますので、全館空調を考える時には、断熱にも力を入れている施工会社に相談すると良いでしょう。

また、デメリットとして、初期費用がかかる、メンテナンスが大変ということがあります。

※参考:エコ床暖

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まとめ・冬暖かい家づくりでお財布に優しい家づくり

いかがでしたでしょうか。

冬に暖かい家づくりには、断熱性、気密性、建材、間取りが重要ということがお分かり頂けたと思います。

また、全館空調という選択肢があるということもご紹介いたしました。

暖かい家というのは光熱費が節約できる上、生活する上で非常に快適です。

光熱費の節約はお財布だけでなく、環境にも優しいのでこれからの時代のニーズにも合致しています。

ぜひ今後の家づくりの参考にしてくださいね。

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