床下収納を設置することのデメリットは?メリットと併せてご紹介

床下収納を設置することのデメリットは?メリットと併せてご紹介

注文住宅を建てる際、床下収納を設置したいと考えている方も多いでしょう。

床下収納は限られたスペースを有効活用できるメリットがある一方、デメリットもあります。

デメリットをよく理解しないまま床下収納を設置すると、デッドスペースになってしまう恐れもあるでしょう。

今回は、床下収納を活用するために設置するメリット・デメリット、設置する際の注意ポイントなどを解説します。

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床下収納とは?収納物や場所、種類や費用の目安を解説

床下収納とは?収納物や場所、種類や費用の目安を解説

メリットやデメリットをご紹介する前に、まずは床下収納の概要を紹介します。

床下収納はその名のとおり床下に設置する収納スペースの総称です。

設置費用は床下収納の規模や種類によって決まるので、まずは何を収納したいか明確にしてから、設置するかどうか決めるといいでしょう。

床下収納とは?

床下収納は、家の床下の空間に作られた収納スペースです。

日本では、昔から住宅の床下にあるデッドスペースを収納スペースに利用する習慣がありました。

そのため、築年数が古い家も床下収納が設置してあるケースが珍しくありません。

床下は、日が当たらず温度が1年を通じて変化しにくいといった特徴があります。

また、家の構造によっては室内より風通しが良いため、冷暗所として漬物やお酒などを保存する場所として利用されてきました。

現在も床下収納を活用している家は多く、注文住宅の人気設備の一つにもなっています。

床下収納には何を収納する?

床下収納には、以下のようなものを入れるのに適しています。

  • 缶詰・瓶詰・未開封のペットボトルなど常温で長期保存可能な食品
  • 未開封の乾物類・調味料類
  • 大きな鍋・ボウルなど高所に収納すると取りにくいもの
  • 重箱・ホットプレートなど頻繁に使用しないもの
  • キッチンペーパーやゴミ袋などキッチンで使う雑貨類

床下収納は取り出すのに腰をかがめた姿勢になるため、あまり重いものを入れると出し入れが大変です。

軽くてかさばり、かつ使用頻度が少ないものが適しています。

床下収納はどこに作る?

床下収納は、キッチンの床下に設置されているイメージがあります。

しかし、キッチン以外にも洗面所や和室など、さまざまな場所に設置できます。

和室の場合は、畳の下が収納スペースになっている作りのものが一般的です。

ただし、建築基準法で地面から床までには45cm以上が必要と定められているため、床下収納を作ってしまうと地面から床まで45㎝未満になる構造の家には、床下収納は設置できません。

また、収納スペースが作れても浅いものになってしまう場合もあります。

床下収納のタイプや種類、費用

床下収納は、扉が蓋のように外れるタイプ、片側にのみ蝶つがいが設置されているタイプ、スライド式扉のタイプなどの種類があります。

また、収納スペースが籠になっていて、そのまま出し入れできるタイプもあります。

床下収納の設置費用はタイプによって異なり、10〜30万円代が相場です。

種類別では、スライド式が容量が大きくできる分、費用も高めになるでしょう。

なお、床下収納の種類を決める場合は、費用だけでなく使いやすさも考慮して選ぶことをおすすめします。

床下収納を設置するデメリット

床下収納を設置するデメリット

ここでは、床下収納を設置するデメリットを解説します。

床下収納を設置するかどうか検討している方は、判断の参考にしてください。

出し入れが大変で放置しがち

床下収納のデメリットの一つに、出し入れの大変さがあります。

膝をつき、腰をかがめてものを出し入れしなければならないので、重いものは出すのも入れるのも一苦労です。

重いものばかり入れると出すのも入れるのもおっくうになり、中に入っているものは死蔵品となり、床下収納はデッドスペースになってしまう恐れがあります。

また、床下収納の強度はそれほど高くありません。

重いものばかりいれると、床下収納そのものが沈んでしまう場合もあります。

段差があるので転倒リスクも

床下収納を設置すると、縁の部分にわずかな段差ができます。

青年や壮年の方なら問題ないかもしれませんが、高齢者や小さい子どもは段差に躓いてけがをする恐れもあるでしょう。

また、妊婦も足元が見えにくくなっているので危険です。

床下収納を安全に使用するためには、マットなどを敷いて床下収納を隠すといいでしょう。

ただし、床下収納を開け閉めするのに手間がかかるようになると、出し入れがおっくうになって、デッドスペース化する可能性も高くなります。

床の強度が落ちる可能性

床下収納を設置すると、通常の床よりも強度が低下する恐れがあるのもデメリットです。

強度が落ちると床下収納周りは床鳴りがしやすくなるほか、場合によっては定期的な補修が必要になるでしょう。

また、強度が落ちた床の上を人が頻繁に行き来すると、それだけ寿命も短くなります。

したがって、床下収納を作るなら、人が頻繁に行き来しない場所に設置するのが理想です。

例えば、ダイニングキッチンに床下収納を設置するなら、テーブルの下などにするのがおすすめです。

湿度によるカビや匂い、虫に注意

家が建っている環境は、配水管の位置によっては床下収納の湿度が高くなったり、熱がこもったりします。

普段はそれほどでもないけれど、秋の長雨時期や梅雨時などは一気に湿度が高くなるところもあるので、注意が必要です。

また、キッチンに床下収納を作ると水道管の近いところに設置する場合も多く、湿度が高くなりがちです。

湿度が高いとカビが発生しやすくなり、収納物にカビが生えたりカビ臭くなってしまったりするケースもあります。

なお、場所によっては湿気だけでなく虫も発生する恐れがあるので、対策が必要になります。

床下収納を設置するメリット

床下収納を設置するメリット

ここでは、床下収納を設置するメリットを紹介します。

デメリットと併せて、床下収納を設置するかどうかを判断する材料にしてください。

収納スペースを増やせ、家の中がスッキリ

床下収納を設置する最大のメリットは、収納スペースを増やせることです。

特に、都市部に狭小住宅を建てる場合、収納スペースは大きな課題です。

収納場所を増やせればストックをすっきりと収納できるでしょう。

特に、パントリーがほしいけれど設置スペースがどうしても取れない場合などは、床下スペースで代用できます。

人目に触れたくない物を隠せる

床下収納を設置すれば、人目に触れたくない物の収納場所として活用できます。

特に、インテリアに凝った家の場合、日用品のストックなどはできる限り隠したいものですよね。

トイレットペーパーやティッシュペーパーなどのストックを床下収納に置いておけば、家の中をすっきりとおしゃれに保てます。

また、和室に床下収納を設ければ、冬服の収納場所として活用でき、クローゼットの中も整理整頓できるでしょう。

床下点検口としても使える

床下収納は、床下点検口を兼ねられます。

床下点検口とは、普段は見れない床下に異常が生じていないかを点検するための開口部です。

独立して作ることもできますが、収納と兼ねられれば有効活用ができ、定期的に専門家に見てもらう場所としても利用できます。

まとめ:床下収納はアイデアと工夫次第で便利に活用可能!

床下収納は決して使い勝手が良い収納スペースではありません。

デメリットを考えると、他に収納スペースが十分に確保できるなら無理に作る必要はないでしょう。

しかし、狭小住宅など収納スペースの確保が難しい場合は、設置するメリットが大きい設備です。

床下収納を設置する場合は、メリットだけでなくデメリットをしっかりと把握したうえで、出し入れがスムーズにできるものを厳選して収納しましょう。

中に何が入っているか把握するために、仕切りを付けるなどの工夫をするとより使いやすくなりますよ。

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