太陽光発電のメリットとデメリットとは?非常時に役立つの?
地球を汚さないエコな発電として2000年代から注目を集め、設置する家庭も増えてきました。
東京都では2021年に都知事が「東京都で戸建て新築住宅に太陽光発電の設置義務化を検討」すると発表し、話題を集めたことを覚えている方もいるでしょう。
太陽光発電を取り入れれば、電気代を大幅に節約可能ですが、一方で、太陽光発電にはデメリットもあります。
この記事では、戸建てに太陽光発電を設置する際のメリット・デメリットをまとめて解説します。
新築やリフォームで自宅の屋根に太陽光発電の設置を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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住宅用・太陽光発電のメリットとは?
住宅用の太陽光発電を自宅屋根に設置すると、電力を自宅で生産できます。
電力が足りないからと節電をすることもなく、うまく発電できれば電気代がゼロになり、余った電力を売却することもできるでしょう。
また、太陽光発電のメリットはそれだけではありません。
ここでは、太陽光発電のメリットを詳しく解説します。
非常時に役立つ!災害の停電も安心
太陽光発電と蓄電池を併用すれば、発電した電気を貯めておくことができます。
災害が起きて停電が起きても、太陽光発電と蓄電池があれば電化製品を使うことが可能です。
冷蔵庫が稼働していれば食品の保存ができます。
テレビを見たりスマートフォンの充電が可能だったりすれば、安心して最新の情報を手に入れることができるでしょう。
災害時に電気が使えるのは大きな強みです。
これに貯湯式電気給湯器が加われば、非常時でもほぼ普段どおりの生活ができるでしょう。
作った電気は売って収入に
太陽光発電で発電した電気は、自宅で使う以外に電力会社に売却できます。
経済産業省は「電力固定価格買取制度(FIT)」を定めており、売電価格が10kW未満の場合、入札した年の価格が10年間固定されます。
つまり、1kw16円で入札されたら、10年間はその価格で経済産業省が買取してくれるということです。
FIT期間が終了しても、各電力会社と契約を結べれば、電気を売却できます。
価格は下がりますが、太陽光パネル設置の初期費用や維持費くらいはそれまでに回収が可能です。
つまり、長期間定期的に売電ができれば利益を出すこともできるでしょう。
電気代を節約!補助金も
太陽光発電を設置するには、初期費用がかかります。
しかし、国は太陽光発電を推進しているため、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH住宅)に認定されると補助金が支給されます。
そのため、実質的に格安、もしくは無料で太陽光発電ができる可能性もあるでしょう。
また、自治体でも独自に太陽パネルの設置補助金を出すところもあります。
国の補助金と併せて使うことも可能なので、一度お住いの自治体に補助制度がないか確認してみましょう。
断熱にも!地球に優しいエコな暮らしに
太陽光発電で電気代も節約できるのはもちろんのこと、発電パネルが断熱効果を発揮するので快適に暮らせます。
断熱効果により、消費電力も抑えられることでしょう。
特に、オール電化住宅の場合は断熱効果もあり、ほぼ光熱費がゼロになる可能性もあります。
1年を通じて晴れ間が多く、安定して発電ができる場所ならば初期費用をかけてでも太陽光パネルを設置する価値はあるでしょう。
太陽光発電設置のデメリット
しかし、太陽光発電にはデメリットもあります。
ここでは、太陽光発電のデメリットを解説します。
メリットとデメリット、両方知っておけば太陽光発電システムを屋根に搭載するかどうかの判断の材料となるでしょう。
初期費用がかかる!軽減も可能
前述したように、太陽光発電システムを屋根に搭載する際には初期費用がかかります。
国や自治体から補助金が出ることもありますが、まずは自分で費用を支払わねばなりません。
初期費用は屋根の広さや搭載するパネルの種類によって異なりますが、100万円以上になることもあります。
設置を検討する場合は、見積もりがいくらで、国や自治体から補助金がどのタイミングで、いくら出るのかしっかりと計算をしてから判断するのがおすすめです。
発電量は天候に左右される
太陽光発電は太陽の熱で発電をするため、晴天が多いほど発電量は増えます。
逆にいえば、晴れ間が少なければ発電量は少なくなるでしょう。
日本は南北に長く、地域によって気候が大きく変わります。
梅雨が長い地域もあれば、日本海側のように冬場はほとんど晴れ間がないところもあるでしょう。
そのようなところは、太陽光発電パネルを設置しても思ったように発電ができません。
設置を考えているなら、まずはお住まいの地域の年間の晴天率を計算しましょう。
維持費やメンテナンス費もかかる
太陽光パネルは設置しておしまいではありません。
維持費やメンテナンスもかかります。
点検をしないまま放っておくと故障する可能性も高まるでしょう。
メンテナンス費用は1回あたり10万円前後です。
しかし、現在は太陽光パネルも進化して20~30年は持ちます。
設置数年で故障して多額の修理費用がかかることはほとんどありません。
ただし、雪が積もる地域の場合は雪よけや、雪止めをしっかりと設置しないと太陽光パネルに積もった雪でトラブルが発生することもあります。
太陽光発電の設置は新築時か後付け?
太陽光パネルは、新築をする際に付ける方法と、中古住宅に後付けする方法があります。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを解説しましょう。
新築住宅に取り付ける場合
新築住宅に太陽光パネルを設置する場合、住宅ローンに初期費用を組み込むことができます。
また、屋根の形を太陽光発電に適したものにできるので、より効率的に太陽光発電ができるでしょう。
それに加えて、家全体を太陽光発電仕様にできるので、節電にも効果的です。
オール電化住宅などにした場合、光熱費0円住宅も作ることが可能です。
一方、最初から太陽光パネルを設置した場合、固定資産税が高くなるデメリットがあります。
中古住宅に後付けする場合
中古住宅に太陽光パネルを後付けした場合、固定資産税が加算されないのはメリットです。
しかし、屋根の形を大幅に変えることができないので、太陽光パネルの設置数が限られることもあります。
また、新築と比べると設置費用がかさむこともあるでしょう。
設置前に工務店とよく相談し、どのくらいの工事費がかかるか見積もりを出してもらうのがおすすめです。
まとめ:最新情報と地域事情の確認を
太陽光発電は、地域や住宅環境によってメリットが大きいところとデメリットの方が大きいところがあります。
また、自治体や国の補助も毎年変わるので、最新情報を忘れずにチェックしましょう。
太陽光パネルを多数設置している工務店に相談に行ったり、モデルハウスの見学に行ったりして検討するのもおすすめです。
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