お庭にあるとおしゃれなパーゴラ。その選び方と活用方法を解説
パーゴラはイタリア語で「ブドウ棚」を意味し、つる性の植物を巻き付ける棚として使われるものです。
日本の藤棚と似たような用途のアイテムですが、一般住宅ではおしゃれなガーデニングアイテムとして人気です。
今回は、注文住宅でおしゃれなパーゴラの選び方や設置する場合の方法、活用アイデアなどを紹介します。
庭が広めの注文住宅を建てる予定の方や、エクステリアにもこだわりたい方は、ぜひ参考にしてください。
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パーゴラとは?用途や機能を紹介
公園などにもパーゴラはよく設置されていますが、一般住宅ではどのような用途で使うのか気になる方も多いでしょう。
はじめに、パーゴラの主な用途や機能をご紹介します。
パーゴラとは?なんのためにある?理由や目的は
パーゴラとは、イタリア語で「ブドウ棚」という意味のエクステリアです。
柱と屋根だけの簡易的な造りで、屋根部分が格子になっています。
この屋根部分にブドウのようなツル植物を這わせ、庭のアクセントなどにします。
植物以外の使い方として、格子にシェードをかけて日除けなどにするケースもあります。
戸建ての場合は、ウッドデッキやテラスなどの上に設置するのが一般的です。
屋根が格子状になっていますが、シェードをかけたり植物を絡ませたりすることで屋根代わりにして、その下でくつろいだり洗濯物を干したりできます。
建築確認申請は必要?建築面積の考え方は?
建築物基準法では、屋根がないものは建築物に該当しないとしています。
パーゴラの屋根に該当する部分は雨風を完全に防げないので、建築物基準法では屋根に該当しません。
したがって、建築確認申請は原則として不要です。
ただし、格子の間隔が0.2〜0.5cmと極端に狭く、屋根と同等の性能があるとみなされると建築物と判断される可能性があります。
そのため、極端に格子の間隔が狭いパーゴラを設置したい場合は、業者に建築確認申請が必要になるかどうか、事前に確認してください。
また、建築確認申請は不要でも、パーゴラは大きなエクステリアです。
転倒・風圧・滑動に対してはしっかりとした対策をしてくださいね。
パーゴラの主な材質や種類、形状は?
公園などにある大きなパーゴラは、柱をコンクリートにして木製の格子を乗せる形状が一般的です。
一般住宅に設置するパーゴラは柱、格子とも木製の製品が多いです。
なお、昨今は、より手入れが簡単なアルミ製のパーゴラも登場しています。
パーゴラの形状は長方形が多いですが、オーダーメイドなどで正方形や扇形、台形、菱形、円形などにもできます。
庭の形状や広さに合わせてパーゴラを選ぶといいでしょう。
なお、パーゴラはDIYも人気ですが、基礎をしっかり作らないと倒壊の危険があります。
初心者向けの工作物ではないので、自分達で作りたい場合はキットを利用するといいでしょう。
パーゴラの和名は?日本にもある?
パーゴラはイタリア語ですが、実は日本でも昔から似たような用途のエクステリアが使用されています。
パーゴラの和名は、日陰棚(ひかげだな)、つる棚、緑廊(りょくろう)、藤棚(ふじだな)などです。
日本の代表的なツル植物は藤ですが、その他にもヘチマやひょうたんなどを育てるのに昔から利用されてきました。
絵画などにも、夏、つる棚のしたで涼む親子などがよく描かれており、昔から日陰を作り、涼をとるために利用されていたことがわかります。
つる棚は竹を利用したものもあり、役目が終ると簡単に解体もできました。
現在でも、竹を利用したつる棚は、あちこちで見られます。
ガゼボやあずまやとの違いは?
あずまやとは、柱の上に屋根だけを載せた簡易的な休息所です。
西洋のガゼボも同じように柱と屋根だけのエクステリアで、公園や大きな庭などに設置されています。
パーゴラとがぜぼやあずまやの違いは、雨風をしのげる屋根があるかどうかです。
パーゴラは夏の日差しをさけたり植物を育てたりするものなので、屋根がありません。
パーゴラの格子をとって屋根を乗せればあずまやになります。
パーゴラのおしゃれな活用方法
パーゴラは使用用途が広く、注文住宅を作る際にエクステリアとして設置したいと考えている方も多いでしょう。
ここでは、パーゴラを設置するメリットやおしゃれな使い方を紹介します。
パーゴラを設置したい方は、活用法の参考にしてください。
テラスやウッドデッキのアウトドアリビングに
テラスやウッドデッキなどの上にパーゴラを設置すれば、ほど良い日陰になります。
屋根を付けるより低予算ですみ、通気性も高いので洗濯物なども良く乾くでしょう。
形としては、正方形がおすすめです。
また、別売りでシェードや取り外しできる屋根も販売されるので、植物を育てるのは管理が大変、という方は利用してみても良いでしょう。
アウトドアリビングとして利用する場合は、一片が2m以上のものがおすすめです。
小さいパーゴラでは、人数が多くなるとはみ出てしまいます。
ウッドデッキやテラスの幅に合わせたい場合はセミオーダーなどもおすすめです。
庭の小道や玄関アプローチにアクセントを
庭の小道を作ってつる性植物のアーチを作りたい、玄関アプローチの一部に日陰を作りたいなどの場合は、トンネル形のパーゴラがおすすめです。
アーチ式のパーゴラは持ち運びできたり解体ができたりするものもあり、設置場所を手軽に移動できるのもメリットです。
つるバラなど美しい花がさく植物を育てれば、庭の見栄えもとても良くなります。
英国式ガーデンを作りたい、見栄えがする庭を作りたいといった場合にもおすすめです。
ガーデンアーチ型のパーゴラは、木製のほか、金属製のものもあります。
金属製のものは木製の製品より華奢な造りのものが多いですが、その分軽く、DIYで設置場所を色々変えてみても楽しいでしょう。
外からの目隠しに活躍
隣地からの視線を遮る目的なら、フェンスの上にパーゴラがついた一体型のタイプがおすすめです。
フェンス一体型ならば、別々に設置するよりもスモールスペースですみます。
例えば、ルーフバルコニーだけでいっぱいいっぱいの庭の場合、隣家との境にフェンス一体型パーゴラを建てれば、目隠しと日除けを同時設置できるでしょう。
狭い庭だけど、くつろぎスペースが欲しい場合に最適です。
ただし、パーゴラに植物を這わせる場合は、隣家に植物の葉が落ちたり枝が侵入したりしないように注意しましょう。
おしゃれなバーゴラの選び方や注意点
最後にパーゴラを使っておしゃれな庭を作るための注意点を紹介します。
色やデザインの選び方や設置する際のポイント、パーゴラを利用して育てるおすすめの植物なども紹介するので、参考にしてください。
住宅全体とコーディネートする
パーゴラを使って家全体をおしゃれに演出したいなら、住宅全体とテイストや色を合わせるのが大切です。
和風建築に洋風のパーゴラは少しちぐはぐな感じがします。
逆に、洋風の建築にパーゴラというより藤棚といった感じの製品を置いても似合いません。
また、住宅の外壁や窓枠の色に合わせるとよりおしゃれです。
洋風ならライトブラウンか白、モダンならナチュラルブラウンや黒、和風ならダークブラウンなどの塗装のものを選ぶと良いでしょう。
エクステリア雑誌やブログなども参考にしながら選んでみてくださいね。
パーゴラにはどんな植物が合う?選び方は?
パーゴラで植物を育てたい場合は、つる性植物がおすすめです。
美しい花を咲かせる植物が良いなら、つるバラ、クレマチス、フジなどをチョイスしてみましょう。
手入れをすれば、何年も美しい花を咲かせてくれます。
夏に緑陰でくつろぎたいならば、葉の大きなセイヨウアサガオ、ヘンリーヅタ、ツルアジサイ、ゴーヤ、ひょうたんなどを育ててみても良いでしょう。
子どもの自由研究にもぴったりです。
ブドウ、キウイ、ゴーヤなどを育てれば、果実や実を楽しめます。
変わったところでキュウリなどを育てても楽しいでしょう。
常緑ならテイカカズラ、ヘデラなどもおすすめです。
なお、植物を育てる場合は定期的な手入れが必要であり、怠ると見栄えが悪くなるだけでなく近所迷惑にもなるので注意してくださいね。
初めて植物を育てる場合は、1年で枯れて手入れがしやすいものから始めると良いでしょう。
まとめ:おしゃれなパーゴラを立てよう
パーゴラは、お値段もお手軽で設置しやすいエクステリアです。
用途もさまざまなので、家族や工務店と相談しながら庭にあった製品を選びましょう。
DIYで設置する場合は、倒壊しないように基礎をしっかりと作ってくださいね。
おしゃれなパーゴラでお好みの植物を育てれば、おしゃれで美しい庭を作れますよ。
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